筆者はもともと、スマホのテザリング経由で「車両本体」「Chromecast with Google TV」「レーダー探知機(ユピテル YPK-21L)」を常にWi-Fi接続していた。手軽である一方で、次のような細かい不満もあった。
この程度であれば、引き続きテザリングの利用で我慢できていたのだが、車載Wi-Fiルーターを再検討するきっかけとして、テスラのモデルYに乗り換えたことも理由の1つだ。
テスラの車両は標準で4G LTEに対応しており、スマホアプリとの充実した連携機能を無料で使えるが、さらに月額1990円の「プレミアムコネクティビティ」に加入すると、以下のような追加機能を利用できる(一部を抜粋)。
個人的にはいずれも月額1990円の価値を感じられなかったのだが、自分でWi-Fi環境さえ用意すれば、一部(※)をのぞいて上記の機能も問題なく使えるため、いろいろなテスラの機能を不足なく使える環境を保ちたかった筆者は、車載Wi-Fiへの興味が再燃したというわけである。
このあたりの事情はテスラに限らず、他のメーカーも同様のサービスを展開しつつある。よって同じような悩みを抱えている人もいるのではないだろうか。
そうしたニーズを見越してか、近年は車載Wi-Fiルーターの商品が増えている。いずれも、一定あるいは無制限のデータ容量を一定期間使えるような買い切り方式が多く、イニシャルコストは1万円程度からと、ヘビーユーザーならコスパにも優れている。
しかし、気掛かりなこともあった。普段使っているスマホの契約データ量(35GB)を使い切れておらず、繰り越し分も含めると、いつも月に50GB程度を余らせていたことだ。
テザリングを利用する以外の方法で、どうにかしてこのデータ量を有効活用できないものかと検討した結果、スマホに入れている回線の契約データ量を複数のSIMで使えるようにして、車には自前で用意したSIMフリーのWi-Fiルーターを載せておくのが一番良さそうだという結論に至った。
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