―― ちなみに、パケット放題 1Mbpsはあくまでオプションという扱いなのでしょうか。
松田氏 無料ですが、お申し込みいただくパターンになります。
―― なぜそのような仕様なのですか。
松田氏 お申し込みも必要ですし、使うときには自らオンにする必要もあります。そういうサービスがあることを、認知していただきたいからです。使い切ったら1Mbpsに制限されるという仕組みではなく、自ら1Mbpsで使うスイッチをオンにする、速度が足りないときには自らオフにして容量を消費するというスタイルを採用しています。
―― 7GBまでにパケット放題 1Mbpsがついてしまうと、中・大容量の15GB以上が選択されづらくなってしまうということはないでしょうか。
松田氏 増量前の20GB(現30GB)や50GBも、少しずつ増えていました。中容量や高容量の需要は、市場全体として伸びています。必ずしもパケット放題がついたからと言って、売れづらくなるとは考えていません。
―― ただ、増量をしたことでプランを下に落としてしまう人は出てきそうです。
松田氏 目立った動きではありませんが、そういう人はいますし、ある程度は出てくることは想定しています。それがどこまで出てくるかですが、しばらく使って様子を見てからという人の方が多いと思います。
―― 逆に容量切れの心配がなくなるので、使用量が増える人もいそうです。
松田氏 はい。全体的に二極化しています。節約したい方はとことん節約しますが、上限なしまではいかなくても、ストレスなく使いたい人もいて、2つに分かれています。ですから、1方向に全部が動くということにはならないと思います。
―― 増量後に、新規獲得が増えたなどの動きはありましたか。
松田氏 まだ増量して2週間ぐらいしかたっていないので何とも言えないところですが、そこまでおかしなことにはなっていません。それなりの数は申し込んでいただけています。
―― ユーザーのデータ使用量は徐々に伸びていると思いますが、今後も定期的に容量は改定していくのでしょうか。
松田氏 明確に何年ごとにと決めているわけではありませんが、データ容量だけでなく、パケット放題や「夜間フリー」などの施策も組み合わせながら、お客さまが使っていく上でどれだけデータ容量が必要になるかは想定していきます。ただ、少なくとも毎年変えるというレベルではありません。
実際、今もいろいろなサービスを使っていただければ、単純に3GBなら3GBだけでなく、実質的にもっと使えると感じ取っていただけると思います。単純にその容量が増えたので、次は3GBを5GBにするというのではなく、より使っていただきやすくすることを考えていきます。
―― 容量改定などと同時に、「パスケット」のキャンペーンも実施しています。6カ月間無料になりますが、その意図を教えてください。
松田氏 データ容量を増量したので、今までと同じ使用量だと容量が余ってしまいます。その状況を考えました。余っているのであれば、こんなことができるということが分かれば、使い方を変える際にも安心です。この機会に、一緒に使っていただければというご提案でもあります。
―― 期間限定ですが、無料化はやはり難しいのでしょうか。
岩佐氏 無料のサービスには、「フリータンク」というものがあります。サービス内容は明確に異なりますが、余ったものはフリータンクに入れておけば、月末のみという縛りはありますが引き出すことはできます。パスケットが有料なことに対してはそれほど声も挙がっていません。キャンペーンもやっているので、容量が上がればおのずと利用が増えていくかもしれません。
―― パスケットに入っている方は多いのでしょうか。
松田氏 実は結構な数の方が入っています。それなりの数の方が、それなりの容量をためています。ためることが楽しくなってしまうのではないでしょうか。
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