Appleは2013年に発売した「iPhone 5s」や2014年の「iPhone 6」など、すでに製品サポートの主流から外れた旧世代の端末を対象に「iOS 12.5.8」および「iPadOS 12.5.8」の配布を実施している。発売から10年以上が経過したハードウェアに対し、製造元が改めてソフトウェアの更新を行うのは極めて異例の対応だ。今回の配信について、Appleは「Appleのセキュリティリリース」というWebページでも案内をしている。
今回のアップデートが適用されるのは、iPhone 5s、iPhone 6、さらに「iPhone 6 Plus」といったスマートフォンに加え、タブレットの「iPad Air」「iPad mini 2」「iPad mini 3」、携帯音楽プレーヤー「iPod touch(第6世代)」だ。
実際にiPhone 5sの実機を用いて更新内容を確認したところ、今回のiOS配布の目的として「iMessage」や「FaceTime」、そしてデバイスの初期設定時に不可欠なアクティベーションといった機能に必要な証明書の有効期限を延長する旨が明記されていた。この処置を講じることで、2027年1月以降も対象の端末でこれらの機能を継続して利用できるようになる。配布プログラムのファイルサイズは92.2MBだ。
古い世代の端末は通常、OSのサポート終了とともに各種認証が成立しなくなり、主要なサービスが利用不能に陥るが、今回の配布によって特定の基本機能が維持される。
しかし、OSの更新によって特定のアプリケーションや認証機能が維持されたとしても、携帯電話としての基本的な通信機能の利用が将来にわたって保証されるわけではない。特に初期の4G対応端末であるiPhone 5sは、高音質通話規格である「VoLTE」をサポートしていないという制約がある。NTTドコモは、第3世代移動通信システムである「FOMA」のサービスを2026年3月31日に終了することを決定している。
FOMAの停波により、VoLTE非対応機種やVoLTEをオフに設定している端末では、同社が提供する音声通話サービスが利用できなくなる。また、一部機能が利用できなくなる4G機種もあるため、NTTドコモは利用者に対し、最新の通信環境に対応した機種への変更を検討するよう案内している。
3年前の「iPhone 5s」がいまだに“現役”の理由
「iOS 12」は「iPhone 5s」も対応 これで最長6年間は“現役”に
AppleがAIで出遅れても“後追い”で十分な理由、iOS 26は新デザインでAndroidとの差別化が明確に
「iOS 26」「iPadOS 26」「watchOS 26」を9月16日配信 新UI「Liquid Glass」採用
iOS 26非対応の「iPhone XS」「iPhone XR」、使い続けるリスクは? 注意すべきポイントを解説Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.