Motorola、プライバシー特化の「GrapheneOS」採用を発表 Androidにはない保護機能を搭載へ

» 2026年03月03日 07時29分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 中国Lenovo傘下で米国に拠点を置くMotorolaは3月2日(中央ヨーロッパ時間)、スペインのバルセロナで開催中の「MWC 2026」で、プライバシー保護に特化したAndroidベースのオープンソースOS「GrapheneOS」を自社スマートフォンに採用すると発表した。これまで米Googleの「Pixel」シリーズを中心に対応していた同OSが、メーカー公式としてプリインストールされる。

 graphene 1

 GrapheneOSは、Androidのオープンソースプロジェクト(AOSP)をベースに、プライバシーとセキュリティを強化したモバイルOSだ。最大の特徴は、徹底した「脱Google(De-Googled)」にある。標準のAndroid端末とは異なり、初期状態で「Google Play開発者サービス」やGoogle製アプリを一切含まない。

 さらに、アプリがインターネットにアクセスする権限を個別に遮断できる機能や、メモリ破壊攻撃を防ぐための独自の要塞化技術など、通常のAndroidにはない保護機能を多数備えている。こうした厳格なセキュリティ要件をハードウェアレベルで満たす端末が、セキュリティチップ「Titan」を備えるPixelシリーズのみだった。

【訂正:2026年3月4日12時10分 初出時、GrapheneOSの採用が「Pixel以外のスマホで初」としていましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします。また、Titanについての記述を追記しています。】

 graphene 2 GrapheneOSのWebサイト

 Motorolaは今後の展開について、GrapheneOSとの連携を段階的に進める計画としている。短期的には、今後数カ月以内にGrapheneOS独自のセキュリティ機能の一部を、Motorolaの既存のセキュリティスイート「Moto Secure」などを通じて、同社の標準的なスマートフォン製品への統合を開始する予定だ。長期的には、ハードウェア設計の初期段階からGrapheneOS Foundationと共同で開発を進めるGrapheneOSプリインストールモデルの開発に取り組むとしている。具体的な製品の発売時期や、どのモデルが対象になるかについては、現時点では明らかにしていない。

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