こうしたデータは、「多くがAIと相性がいい。今まではルールベースだったものを、ユーザーごとにカスタマイズできるようになった」(同)という。また、既存のAIサービスとは違い、iコンシェルやmy daizのときのように、「興味のありそうなことは(キャラクター側から)アシストする」(同)。
また、アプリとしては、用途に応じてエージェントを切り替える使い方も想定しているという。実際、SyncMeアプリでは、先に挙げたワラピィとヨミドーリから、「ドコモサポート」に切り替えることが可能。ドコモのサービスについての質問を行える。将来的には、ここから直接、契約情報を変更できるようにすることも想定しているという。
ただし、このドコモサポートのアカウントと同様、ワラピィとヨミドーリも現時点ではキャラクターが会話を通じて情報を提供するところにとどまっている。実際にエージェントとしてふるまい、他のサービスを実行させることはできない。この点は、カレンダー登録やメッセージ送信など、アプリ連携でタスクをこなせるGeminiとの違いといえる。
もっとも、ドコモ自身もこのような進化は織り込み済みで、「将来的にはいろいろなエージェントが連携していく世界も想定している」(同)という。前田氏も、「“推し”がライブをやっていることを教えてくれる。でも忙しくてそんなことをやっている余裕がないときにはチケットを買ってくれる。エージェント同士がやりとりするということを、コンシューマーの中でも作っていく」と語っており、将来の拡張には期待が持てる。
タスクの実行までつなげられるエージェント的なAIがここ最近のトレンド。写真は、Galaxy S26シリーズやPixel 10シリーズが対応したアプリ操作の自動化。SyncMeも、こうしたトレンドにキャッチアップしていく必要があるその先にあるのが、スマホを超えたAIエージェントだ。MWCでは、SyncMeのキャラクターを用いたコンセプト端末を出展。家ではキャラクターを模した据え置き端末が、持ち運び時にはペンダント型端末の中に入ったAIエージェントがユーザーを支援する形を提案していた。
こうしたコンセプトはシャープの「ポケとも」にも近く、MWCでの展示はコンセプトながらも具体性があった印象だ。一方で、課金するのかといった収益化の方法などもまだ定まっておらず、モニターサービスの段階では未知数な部分が多い。生成AIのサービスは進化の速度も速いため、スピード感を持ってサービスを立ち上げていけるかが課題になりそうだ。
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