au経済圏で暗号資産がより身近に、KDDIとコインチェックが業務提携

» 2026年05月12日 16時55分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 暗号資産取引サービス「Coincheck」を運営するコインチェックは2026年5月12日、KDDIと業務提携に関する契約を締結したと発表した。あわせてKDDI、auフィナンシャルホールディングス、コインチェックの3社は、ノンカストディアルウォレット事業を推進する新会社「au Coincheck Digital Assets」を2025年12月に組成した。

 新会社は、スマホ決済サービス「au PAY」内のミニアプリとして提供されるノンカストディアルウォレットを事業の中核に据える。従来のノンカストディアルウォレットは、作成手順や取引所からの送金といった初期導入のハードルが高く、UXが複雑であるという課題を抱えていた。本サービスを通じて、暗号資産の保管から日常利用までをシームレスにつなぐ新たなユーザー体験の創出を推進する。

au PAY Coincheck au PAYのアプリ内で動作するミニアプリ形式のノンカストディアルウォレットは暗号資産やステーブルコインを身近にする

 今回の提携により、会員数約3967万人の顧客基盤を持つKDDIと、国内最大級の暗号資産交換業者であるコインチェックの知見を融合させる。auじぶん銀行やPontaポイント等の既存サービスとの連携を含め、au経済圏のユーザーが日常生活の中でデジタル資産にアクセスできる機会を創出する。最初の取り組みとして、au関連サービス経由で口座を開設したユーザー向けキャンペーンを近日中に実施する予定だ。

KDDI コインチェック 通信と金融の両領域で顧客基盤を持つKDDIと高い知見を持つコインチェックが強固なパートナーシップを築く

 KDDIのオープンイノベーション推進本部副本部長である舘林俊平氏は、次世代金融の活用において利便性と安全性の確保が重要であると述べた。今回の提携と新会社設立は、それらを実現するための枠組みとして位置付けているという。今後は技術と事業の両面で強固な協力関係を築き、ステーブルコイン規制の進展や市場環境の変化に対応しながら、次世代金融サービスの社会実装を着実に進めていく方針だ。

Coincheck CoincheckGroup 日本におけるデジタル資産市場の健全な発展とステーブルコイン活用の裾野拡大を目指し協業を開始する

 コインチェックの井坂友之社長執行役員は、au経済圏という生活に根ざした基盤に同社が接続することで、デジタル資産を自然な形で届けていくとしている。また、新会社の笠井社長は、一部の人のための価値ではなく、誰もが簡単かつ安全に触れられる環境を実現したいと意気込みを示した。3社はブロックチェーンがもたらす新しい価値の流れを、一般のユーザーが自然に使える形で提供していく。

関関連記事:ALL

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2603/04/news079.html,i

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2602/06/news112.html,i

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2603/31/news068.html,i

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2604/02/news110.html,i

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2602/06/news131.html,i

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  2. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  3. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  4. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  5. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  6. 「実質24円」は今後も続く? スマホ残価設定は「現状維持」、残価率の一律化は「適当ではない」と総務省が評価 (2026年06月25日)
  7. iPhoneそっくりなだけじゃない、コラボモデルもある「HONOR 600 Pro」 (2026年06月26日)
  8. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
  9. iPadやMac値上げでiPhoneはどうなる? Apple直販は価格維持も、キャリアや量販店で値上げの動きが続く (2026年06月26日)
  10. 「日本は6G周波数の議論すら始まっていない」 クアルコムが抱く危機感と、AI時代の次世代通信 (2026年06月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー