追加料金なしで海外データ通信が使える快適さ そして外国で「シャッター音」を忘れて羽根を伸ばすスマホ:ふぉーんなハナシ

» 2026年06月12日 19時45分 公開
[井上翔,ITmedia]

 5月31日から6月7日まで、台湾・台北市で行われた見本市「COMPUTEX TAIPEI 2026」の取材で出張していました。COMPUTEX TAIPEIの取材は2年連続で3回目です。

 仕事での海外出張、あるいはプライベートでの海外旅行に出かける際は、いつも現地での通信をどうするのかを考えるのですが、ここ数年はメイン回線であるNTTドコモの「世界そのままギガ」を使うことを基本に、5日以上出かける場合はバックアップの通信手段として現地のプリペイドSIMカードも買うようにしています(調達を現地でするか事前にするかは、渡航先次第です)。

 今回は、メイン回線の料金プランを「ドコモMAX」にしてから初めての台湾渡航でした。そして、メインのスマートフォンを「Galaxy S26 Ultra SC-53G」の512GB版に買い換えてから初めての海外渡航でした。備忘を兼ねて、海外での通信に絡むネタをとりとめなく書いておこうと思います。

【更新:6月13日16時30分】文章の一部について、追記と表現変更を行いました

COMPUTEX会場 COMPUTEX TAIPEI 2026は、台北南岸国際展覧館の1号館(左上)と2号館(右上)に加えて、台北世界貿易センター(左下)と台北国際会議センター(右下)も会場となりました

ドコモMAXは「ローミングON」だけで海外データ通信できる

 ドコモの世界そのままギガは、国内のデータ通信容量をそのまま海外で使えるというオプションサービスです。最長で30日まで利用可能で、国/地域ごとに定められたオプション料金を追加で支払う必要があります。

 しかし、ドコモMAX(ポイ活を含む)の契約者については、最長15日間まで追加料金なしで200以上の国/地域において海外データ通信を利用できる特典が付与されています(※1)。世界そのままギガとは異なり、申し込みも不要です(※2)。

(※1)対象外の国(レバノン/バハマ/ボリビア/サントメプリンシペ/ジブチ/ジンバブエ)では1KB当たり1.6円の従量課金となるので注意してください
(※2)国際ローミングサービス「WORLD WING」の契約は必要です。契約状況の確認はMy docomoから行えます

ドコモMAX ドコモMAXには、200以上の国/地域で最長15日以内の海外データ通信が無料で利用できます

 申し込みこそ不要なドコモMAXの海外データ通信ですが、国内とは異なり月間30GBのデータ容量制限があります。容量制限を超過した場合は、月が変わるまで海外におけるデータ通信速度は1Mbpsに制限されます。また、15日を超えて海外に滞在すると、帰国するまでデータ通信速度が128kbpsに制限されます。

 なお、海外データ通信を利用するには、端末側でデータローミングの設定を有効にしておく必要があります。海外でローミング先事業者のネットワークに接続すると、各種注意事項を記したSMS(ショートメッセージ)が送られてきます。SMSにも「データローミングの設定をオンにしてください」と書かれている通り、設定変更は渡航後でも構いません。

データローミング 海外データ通信を使うには、データローミングをオンにしておく必要があります。オンにする際には通信料に関する警告が出ますが、構わず承諾してください
SMS ドコモMAX契約者が海外のネットワークと接続すると送られてくるSMS

 ローミング先事業者のネットワークをつかむと、ローミング先事業者の名前が出てきます。世界そのままギガとドコモMAXの海外データ通信では、対象の国/地域の全事業者を利用できるので、よほどのことがない限りは接続先事業者を手動設定する必要はありません。

最初は中華電信 台湾入りして初めてキャッチしたのはChunghwa Telecom(中華電信)のネットワークでした
ローミング Galaxy S26 Ultraのロック画面の時計は、ローミングを検知すると「現地時間」と「ホーム時間」を同時に表示してくれます

 台湾では、2024年9月30日をもってW-CDMA(3G)通信サービスによるローミングサービスが終了しました。そのため、ローミングは5GまたはLTE(4G)で行うことになります。通信速度は5GでもLTEでも必要十分で、会期中にストレスを感じることはありませんでした。

テスト結果 桃園国際空港のロビーでOoklaの「Speedtest.net」アプリを使って通信速度を計測。この時はFET(Far EasTone Telecommunications:遠伝電信)の5Gネットワークにつながっていましたが、空港ということもあってか、いい速度でした。なお、このテストだけで500MBほど通信していることは内緒です

ドコモMAXにひも付けた「(5G)データプラス」も海外通信できる

 世界そのままギガを申し込んだ回線、またはドコモMAX回線に「データプラス」「5Gデータプラス」の回線をひも付けている場合、ひも付けた(5G)データプラス回線も海外データ通信サービスを利用できます。

 ただし、データ通信容量(と契約日数)は親回線と共有となります。使い過ぎには注意です。

 今回の出張では、5GデータプラスのSIMカードを入れたPCをバックアップ用に持っていきましたが、スマホのテザリング抜きでインターネットできるのは楽でいいです。バッテリーの減りは速くなってしまうのですが……。

SMS 5GデータプラスのSIMカードを入れたPCに届いたSMS。Galaxy S26 Ultra(親回線のドコモMAX)に届いたものと同一文面です
Windows 11 Windows 11の場合、モバイルネットワークでデータローミングするとアンテナピクトに「△」マークが付きます

日本を出ると消えるシャッター音

 日本で販売されるスマートフォンは、ごく一部のSIMロックフリーモデルを除きカメラ撮影時にシャッター音が鳴ります。これは法的な義務ではなく、あくまでも通信事業者や端末メーカーによる“自主規制”です。

 そして韓国で販売されるスマホは“全て”がシャッター音が鳴ります。これは政府の情報通信部(現在の科学技術情報通信部)と業界団体の「韓国電気通信技術協会(TTA)」、端末メーカーが協議の上、2004年に事実上の“義務”としたもので、シャッター音のボリュームにも「60〜68dB」という基準が定められています。

 一方、日本と韓国以外の国/地域で販売されるスマホでは、カメラのシャッター音はオフにできるのが普通です。外国人旅行客がシャッター音の鳴らないiPhoneやGalaxyを使っていて、うらやましく思うこともあると思います。

 その点、日本で販売されているGalaxy S26 Ultraは日本および韓国“以外”の国/地域の通信事業者のネットワークに接続している間はシャッター音をオフにできます。両国以外の通信事業者のネットワークに接続した後、カメラを起動すると「韓国と日本の外では、シャッター(音)の大きさをシステム音量で調整できますよ」という旨のダイアログボックスが出ます。それ以降、システム音量をゼロにすればシャッター音が一切鳴らなくなります。

 なお、「日本と韓国以外ではシャッター音を消せる」仕組みは、GalaxyスマートフォンのやiPhoneでは以前から導入されています。

シャッター音鳴らない 実際に出るダイアログボックスがこちらです。韓国と日本だけシャッター音が鳴るようにしているという事実を前に、日本に暮らす私は複雑です……

 カメラの性能が向上したこともあり、最近は取材でカメラ代わりにスマホを使うことが増えました。シャッター音をオフにできると、基調講演やセミナーにおいて、話者を遮ることなく静かに撮影できます。これは非常に助かります。

スマホでここまで撮れる 6月2日に行われたNVIDIAのジェンスン・フアンCEOの質疑応答イベントで撮影した1枚を無加工で。言われなければスマホ(Galaxy S26 Ultra)で撮ったとは気付かれないレベルで質が良くなりました。なお、この時もシャッター音は鳴っていません

 シャッター音を強制的に鳴らすのは「盗撮防止」の観点からということなのですが、ほぼ全ての外国でそういうしくみを導入して“いない”のはどういうことなのか、日本の通信事業者や端末メーカーは考えてみてほしいと思います。事実上の義務である韓国でも、見直す動きが出ているそうなので……。

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