LINEがPayPayのアカウント連携をようやく実現――かつてのやんちゃなLINEが帰ってきたのか:石川温のスマホ業界新聞

» 2026年07月12日 13時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 LINEは2026年7月2日、15周年イベントを開催。この夏にPayPayとのアカウント連携を実施し、LINE上でPayPay経由で友人に送金ができるようにした。

 また、ホーム画面にユーザーに合わせた情報を表示する機能を追加。ショッピングへの導線を設けるという。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2026年7月4日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。


 さらにLYPプレミアムの機能追加として、メッセージを送信後、15分以内に限って編集できたり、相手からのメッセージを受信しなくなるだけでなく、相手の友達リストからそっと消える「プレミアムブロック」も提供するという。

 今回のイベント、舛田淳さんのプレゼンを見ていると、久々にやんちゃなLINEが帰ってきたように感じた。

 この数年、ヤフーと経営統合したものの、LINEとヤフー、それぞれの良さが全く発揮できておらず、迷走していたように思える。

 経営統合時、ソフトバンクの宮川潤一社長が「この2年間、なかなか新しいプロダクトが生まれてこない。もう少しスピードを上げてくれないかと思っていた。さすがに我々の期待感と違っていた」と愚痴をこぼしたことがあった。

 当時から危惧していたことは「LINEとヤフー、混ぜるな危険ではないが、統合したところで何も面白いことは起きないのではないか」という点だ。

 実際、LYPプレミアムが誕生したものの、単なる寄せ集め感が強く、お世辞にも「LINEとヤフー、統合してよかった」といえるようなサービスになっているかと言えばかなり微妙だ。

 今回、LINEではLYPプレミアムのライトプランを投入する。月額290円と手軽で、LINEの機能強化に特化しているのが特徴だ。

 そもそも、ユーザーにとってみれば、LINEとヤフーは全くの別物であり、一緒に使って利便性がいいなんて世界観を求めていない。LYPプレミアムはソフトバンク側の都合であって、ユーザーのニーズとは乖離している。

 今回のイベントのように、今後も、LINEはLINEユーザーのために独自に進化、利便性を上げていけば良いと思う。ヤフーとの連携なんて無視していいのではないか。

 そのほうが、LINEユーザーのためではないだろうか。

 ただ、ちょっと気になったのがホーム画面の機能強化だ。

 単なる無料メッセージ、通話アプリからスーパーアプリ化を目指すのかもしれないが、ユーザーにとって使いにくくならないか心配だ。このあたりはRakuten Linkに通じるものがあるのだが、無料でサービスを提供する上で広告や物販は避けられないだけに「シンプルなUI」から乖離していくのはかなり悩ましいはずだ。

 「友人に連絡するなら、ごちゃごちゃしていないiMessageやRCSがいい」なんてことにならないよう、LINEには難しい舵取りが求められそうだ。

© DWANGO Co., Ltd.

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