続いて、さらなる高みを目指したフラグシップモデル「Aecooly Cold Air Pro」を紹介しよう。取り扱いがあるヨドバシカメラでの価格は1万2980円と、ハンディファンとは思えない価格帯だ。しかし、この製品を端的に表現するなら、“タッチディスプレイ付き電動ブロワー兼ミスト機能搭載ハンディファン”とでも呼ぶべき高機能ぶりで、もはや立派なガジェットである。
電源を入れて最初に驚くのは、毎分最大7万5000rpmという超高速ブラシレスモーターが生み出す圧倒的な爆風だ。最大風速はなんと毎秒25mに達する。台風レベルの強風を手のひらサイズで実現しており、一般的なハンディファンとは次元の違う風量をたたき出す。
さらに、本体にはカラータッチパネル液晶が搭載されており、現在の設定状況が一目で分かる。風量は1段階から100段階まで上下のスワイプ操作で調整可能だ。そよ風のような微風から、一瞬で汗を吹き飛ばす爆風まで、シチュエーションに合わせて無段階に近い感覚でコントロールできる点が面白い。もちろん、物理ボタンを使って20段階ずつ風量を上げることも可能だ。
バッテリー容量も6000mAhへとさらに大容量化しており、本体の重さは実測で351g(タンクが空の状態)と、正直に言えば持ち運ぶハンディファンとしてはかなり重量級だ。20Wの急速充電に対応しているため、万が一バッテリーが切れても素早くリカバリーできるのがうれしい。もはやハンディファンの域を超えている。
そして、Aecooly Cold Air Proの価値を夏場以外にも高めているのが、エアダスター機能である。付属の専用アタッチメント(2種類のノズル)を先端に装着すれば、超強力なブロワーとして活用できる。
最大毎秒25mの風速を一点に集中させれば、PCのキーボードの隙間にたまったホコリを吹き飛ばす清掃用エアダスターとして活躍する。さらにキャンプなどのアウトドアシーンでは、テント内の砂やごみを掃除したり、バーベキューの火起こしに活用したりできる。
価格帯的にも夏場の冷却用としてだけでなく、通年で役立つ多目的ツールとして購入を検討する価値があるだろう。
Aecooly Cold AirとAecooly Cold Air Proのいずれも、グリップ部分に収められたバッテリーが大きい。一方、ファンの部分は一般的なハンディファンに比べて小型化されている。そのため、ファンの動作音は高音寄りで「キーン」という大きめの音が響く。
Aecooly Cold Airについては、5段階の風量のうち最も弱い「1」であれば、オフィスや電車内でも使用できそうだ。一方、Aecooly Cold Air Proは、100段階中で「1」に設定しても音がかなり大きく、静かなオフィスなどで使うのは厳しい。電車内でも周囲の目を引いてしまう可能性がある。
よって、あらゆるシーンで手軽に使いたいならAecooly Cold Airを、屋外など周囲を気にする必要がなく、本気で酷暑に立ち向かわなければならない“プロ”であれば、Aecooly Cold Air Proが適しているといえる。
近年猛威を振るう夏の暑さに対し、従来の“風を送るだけ”のハンディファンは、既にスペック不足に陥りつつある。熱中症のリスクを下げるためにも、気化熱という物理的な冷却アプローチを取り入れたミスト付きハンディファンは、非常に理にかなった進化だといえる。
手軽さと強力な涼しさを求めるなら、Aecooly Cold Airのサイズ感が適している。一方、現場での立ち仕事など過酷な状況下でも使える圧倒的な爆風とデジタルライクな操作感、そして通年使えるエアダスター機能に魅力を感じるなら、Aecooly Cold Air Proをおすすめしたい。
2製品に限らず、この夏にハンディファンの新調を考えている人は、ぜひこうした一工夫された高性能モデルを検討してみてはいかがだろうか。
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