Unihertzの物理キーボードスマホ「Titan 2 Elite」をじっくり試す 刺さる人には唯一無二の存在に(4/4 ページ)

» 2026年08月27日 17時00分 公開
[佐藤颯,ITmedia]
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2026年に物理キーボードスマホへ挑むUnihertz 台頭する競合の存在も

 Titan 2 Eliteが他機と一線を画す最大の要素は、言うまでもなくQWERTY物理キーボードの存在だ。BlackBerryの撤退とフルスクリーン化の波をへた2026年現在、5G対応の物理キーボード搭載機を新品で供給するメーカーは、事実上Unihertzのみとなった。

 本機は単なる消去法の代替品にとどまらず、打鍵感や機能性が緻密に作り込まれている点に真の価値がある。軽快なキータッチに加え、面スワイプ操作や全キーへのショートカット割り当てなど、長年キーボード端末を手掛けてきた同社ならではの強みが詰まっており、ソフトウェアキーボードでは到底味わえない体験を提供してくれる。

 一方で、キーボード付きiPhoneケースを手掛けるClicksが年内出荷を予定している「Clicks Communicator」の存在も見逃せない。BlackBerry出身チームが開発に携わる同機は、Titan 2 Elite以上にBlackBerryの血統を感じさせるプロダクトだ。サイズや仕様も近しいため、2026年はコンパクトキーボードスマホというニッチ市場で興味深い「競合」が生まれることになる。

photo 競合となる「Clicks Communicator」のモックアップ。キーボードスマホ愛好家注目の1台だ

8万円で手に入る「テキスト入力専用機」 刺さる人には唯一無二の選択肢

 Titan 2 Eliteの価格は12GB+256GBモデルで8万円台前半から。ミドルクラスSoC搭載機としては決して安価ではないが、本機の神髄はスペック表の数字ではなく「物理キーボード」という体験そのものにある。

 一方で、特性上万人向けではない点には注意したい。ほぼ正方形の画面は縦型SNSや動画に合わず、キーボードの存在ゆえ片手操作にも向きづらい。メイン端末として1台で全方位に活用したいなら後悔する恐れがある。

 また、ボディー下部の角が文字入力時に手に当たる点や、キートップの傾斜処理など細部の作り込みでは、BlackBerryの血統を引くClicksに引けを取る部分も散見される。

 それでも、日常的に長文メールやメモを打ち込む人、BlackBerryの操作感が忘れられない人、スマホをテキスト重視の対話ツールと割り切る人にとって、本機は現状唯一無二の選択肢だ。高品位なAMOLEDと洗練されたキーボードを備えた「テキスト入力専用機」として、8万円の価値を見いだせるユーザーは間違いなく存在する。

photo コンパクトなボディーと入力性能を生かし、専用AIデバイス的に活用するのも面白い

 Titan 2 EliteはUnihertz公式サイトにて販売中だ。物理キーボードという言葉に少しでも心が躍るなら、この独特な「道具感」をぜひ体感してほしい。

著者プロフィール

佐藤颯

 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

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