先の2つとやや趣は異なるが、3つ目のメリットになるのが音声通話だ。auひかりプラスは、KDDIの自社回線を使ったauひかりだけでなく、NTT東日本、西日本が各プロバイダーなどに卸で回線を貸し出し、ユーザーにサービスを提供する「光コラボ」の回線にも対応する。また、モバイル回線単独での提供も行う。ユーザーの住居の環境に合わせて、回線を選べるようにするためで、大本の回線を意識する必要がない。
一方で、音声通話はいずれもモバイル回線で4GのVoLTEとして提供される。光コラボの回線には、NTT東西が「ひかり電話」を卸しており、auひかりプラスでも他社から移行した際には選択可能だというが、「メインの電話サービスはVoLTE」(同)になる。そのため、光コラボでは光回線がNTT東西、バックアップのモバイル回線と電話がKDDIという形になる。
このような仕様になっているのは、「自社固有の付加価値を提供できる」(同)からだ。auひかりプラスでは、電話サービスもパックになったオプションの「Wi-Fiパック」も用意されているが、ここには電話そのものだけでなく、迷惑電話発着信ブロックもつく。「怪しい番号からの電話は、データベースを使ったブラックリスト的なものでブロックする。発信についても怪しいものは止める」仕様だ。
光コラボでひかり電話をそのまま提供するのは比較的簡単にできるが、これだと、KDDI側がサービスをコントロールするのが難しくなる。とはいえ、他社の固定回線で利用できる単体の電話サービスも提供していない。これに対し、VoLTEであればもともとモバイル回線向けで使っているため、そのノウハウやサービスも継承できる。電話をあえてモバイル回線経由にすることで、付加価値を出したというわけだ。
光回線とモバイル回線の両方を提供するとなると、料金が心配になってくるが、auひかりプラスは、料金も大きくは変えていない。10Gbpsの「auひかり ホーム10ギガ」は、ネット利用料がプロバイダー利用料込みで7128円。これに対し、ビッグローブの提供する「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」は、ホーム10ギガのネット利用料が6380円で提供される。
値下げのようにも見えるが、auひかりプラスでは、ハイブリッドホームルーターのレンタル料が含まれていないため、この料金が別途858円かかる。電話については、770円のWi-Fiパック料金に含まれており、全て契約すると8008円になる。さらに、auひかりではWi-Fiがレンタル対応だ。一方のauひかりは、電話利用料がauひかりプラスのWi-Fiパックと同じ770円のため、合計額は7898円。わずかに値上げされているものの、モバイル回線が使えて、かつWi-Fiまでこの値段に含まれると考えるとお得感がある。
また、auゴールドカードで料金を支払うと、料金に対して10%の還元を受けられる。auでんきとのセット割も用意されており、2つをまとめると、Wi-Fiパックが24カ月間330円、25カ月目以降も110円の割引が適用される。回線の冗長化ができ、かつ料金も大きくは変わらないというわけだ。
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