Wang氏は、同社が2024年に日本で発売したX1 Smartからの製品の流れを振り返った。同社の製品には、日常用途を想定したX1シリーズと、スポーツやウオータースポーツ向けの「X1 PRO」「X1 PROMAX」「AQUA」の2系統がある。Wang氏は、社の根本にあるのは日常で使える製品だとして、VERSAをX1シリーズの延長に置いた。
Wang氏は製品を「ドローン」と呼ばず、「フライングカメラ」と呼び続けている。理由として、従来のドローンが危険で複雑であり、武器にも使われてきたことを挙げ、「人々はドローンに伴う複雑さを必要としていない。飛べるカメラがなかっただけだ」と述べた。VERSAは、手に持てば普通のポケットカメラで、羽根を付けると飛ぶ。Wang氏はこの製品で「フライングカメラ」の意味がより伝わるとした。
Wang氏は「フライングカメラ」と呼ぶが、飛行時の総重量が約230gのVERSAは、国内の航空法では無人航空機に当たる。100g以上の機体は国土交通省への機体登録とリモートIDの搭載が必要で、人口集中地区の上空や夜間、人や物件から30m未満の距離での飛行などには許可・承認が要る。同社のX1 PROやX1 PROMAXと同じ扱いだ。
総重量230gは、192gのX1 PROMAXより約40g重い。Wang氏は、この重さで飛ばすために、1kgあたり320Whのバッテリーを採用したと述べた。市販の製品では最も高いエネルギー密度で、従来機より40%高いという。発熱への対策として、X1 PROMAXの7nmから進めた4nmプロセスのSoCを載せた。
ジンバルは2軸だったX1 PROMAXから3軸になり、装着時にはカメラが機体の下で360度回転する。羽根が本体の上側に付くのはこの構造のためだ。本体とフライトウイングをつなぐ接点も専用設計で、スマートウォッチなどに使われる一般的なポゴピンでは流せない5Aの電流をモーターに供給する。
着脱式にしたことで強度が落ちないかという質問に対しては、MagLatchが飛行中に外れないよう試験を重ねたことと、フレームにX1 PROMAXと同じ自社製の高弾性素材を使ったことを挙げた。
3D Worldsで生成したデータを外部ツールで使えるかを問われると、「計画はあるが現時点では対応していない」とWang氏は答えた。SDKやAPIの整備が必要で、今は消費者向けの体験に資源を集中しているという。
カメラ本体だけの販売については、Makuakeのキャンペーン終了後、小売り展開の際にフライトウイングを含まない本体のみのセットを用意すると述べた。Makuakeで購入した製品の発送は10月中旬から下旬を見込む。プロジェクト終了後の11月中旬から下旬には、家電量販店などで一般販売する。
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