ノキアがNTTドコモに納めた「MantaRay SON」を紹介――これで長年、苦しんできたネットワーク品質の改善に期待:石川温のスマホ業界新聞

» 2026年09月13日 11時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 2026年8月26日、ノキアソリューションズ&ネットワークスが主催する「Nokia Amplify Japan 2026」というイベントに行ってきた。

 個人的に興味深かったのがNTTドコモが導入している「MantaRay SON」の説明を聞けたことだ。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2026年9月5日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額825円)の申し込みはこちらから。


 MantaRay SONはネットワーク運用者の介在なしにネットワークの状態変化を検出(Awareness)し、これらの変化に伴う設定変更が必要かの判断(Decision)を行い、適切な設定変更を実行(Execution)するクローズドループの自律制御を行うものだ(プレスリリースより引用)。

 これが優れているのがノキアの基地局装置だけでなく、ドコモが開発しているOREX SMOとの連携や、O-RANリファレンスモデルを採用した他社製LTE基地局装置、及び他社製5G基地局装置の運用自動化にも対応できるという点だ。これまでの設備投資が無駄になることなく、ネットワークの品質を上げることができる。しかも、自動的にだ。

 2023年にNTTドコモのネットワーク品質が低下した際、メディアに対して対策をアピールする時間が設けられた。その際、「コロナ禍が明け、都心のトラフィックが急増した」ということで、「都心部にあるアンテナの角度を調節していく」という話をしていた。

その時、マイクロソフト「Access」の画面を見せてくれて、都心部にある基地局リストにあるアンテナ角度を手動でひとつひとつ修正していく作業をしていくと説明したのだった。

 「職人技」といえば聞こえはいいが、あまりにアナログな作業に顎が外れた記憶がある。正直、「こりゃ、NTTドコモのネットワークが改善するにはまだ何年もかかるな」と、落胆してしまった。

 すでに決算会見でも説明があるが、NTTドコモは早期にノキアやエリクソンの技術を入れて、ネットワークの刷新を図っていくべきだろう。

 KDDIやソフトバンクのネットワークが快適なのは、キャリア独自のノウハウもさることながら、エリクソンやノキア、サムスン電子といったグローバルベンダーとの付き合いが大きいような気がしている。

 そう言った点ではMantaRay SONはまさにNTTドコモにとっての救世主に感じるのだ。

© DWANGO Co., Ltd.

アクセストップ10

2026年10月28日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 「iPhone Duo」は買いか見送りか――賛否 そんな中、登場した「iPad mini」は誰向け? (2026年10月27日)
  3. 「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する (2026年10月27日)
  4. 新型「iPad mini」発表 有機EL搭載で防水にも対応、5.4mm/255gへと薄く軽くなって11万9800円から (2026年10月26日)
  5. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  6. 「iPhone Duo」画面不具合の報告がSNSで話題 店頭デモ機の過酷な使用環境が起因か (2026年10月26日)
  7. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  8. iOS 27.2配信開始 Siri AIが日本語に対応 iPhone DuoはApple Pencilを利用可能に (2026年10月27日)
  9. 「Galaxy Z Fold8」「iPhone Duo」を“メイン端末”として使う上での課題 縦型コンテンツの最適化をどう進める? (2026年10月26日)
  10. 折りたたみ「iPhone Duo」対応ケース12選 ヒンジ保護、スタンド付き、耐衝撃性能など多彩なラインアップ (2026年10月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー