ドコモ、AI活用でモバイル通信品質を自動最適化 ノキア製「MantaRay AutoPilot」導入で

» 2026年06月22日 19時15分 公開

 NTTドコモは、6月19日にAIを活用してモバイルネットワークの通信品質を自動で最適化するノキア製「MantaRay AutoPilot」を国内で初めて導入。また本システムをパブリッククラウド上に構築し、パブリッククラウド上のシステムからドコモネットワークの最適化を行うことに世界で初めて成功したという。

NTTドコモ 「MantaRay AutoPilot」のシステム構成と動作プロセス

 同社が2025年11月に導入したノキア製SONシステム「MantaRay SON」ではネットワーク運用者が従来手動で行っていた作業に要する時間を短縮し、ネットワークの変化に応じて適切な設定変更を実施するクローズドループ制御による品質改善を実現していた。一方、自動化を通じて改善すべきパラメーターや設定変更ポリシーは、引き続きオペレーターが事前に設計/設定する必要があった。

NTTドコモ 2025年11月導入のノキア製SONシステム「MantaRay SON」のイメージ

 本システムではオペレーターが目標とする品質の指標をシステムに投入すれば、AIが自動で利用状況などの基地局の通信品質データを収集/分析。改善すべきパラメーターや設定変更ポリシー(設定値や実行タイミング)をリアルタイムに導き出し、最短15分でクローズドループ制御自体の最適化を実行できるという。

 本システムは基地局、MantaRay SON、MantaRay AutoPilotの3つで構成される。MantaRay SON配下の各基地局から性能データをリアルタイムに収集し、MantaRay AutoPilotが収集した性能データとあらかじめ設定されたインテントからAIを用いて分析、学習、評価を行って改善すべきパラメーターや最適な実行タイミングを自律的に判断する。その際、AIが品質最適化の指示をMantaRay SONに送信、指示を受けたMantaRay SONが対象基地局の設定を遠隔で変更してネットワーク品質の最適化を実行といったプロセスを繰り返し、ネットワークを自律的に最適する。

 従来のMantaRay SONでは最適化の周期が1日単位で、どのような設定変更を行うかの検討や変更後の効果測定は人手で行う必要があった。MantaRay AutoPilotの導入でパラメーター検討から効果測定までの一連のプロセスがAIで完全に自動化され、最適化のサイクルが最短15分になり人手を介さず迅速な品質改善が可能になるとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月08日 更新
  1. ドコモが念願の増収増益に好転 「ドコモMAX」好調も後押し、今後は“ロイヤルユーザー”を重視 (2026年08月06日)
  2. NHK受信料パトカー・消防車から徴収問題、猛反発を受け「検討を進めていく」と会長 (2026年08月07日)
  3. まだ「つながりにくい」声ある“ドコモ通信品質問題”の現在地 前田社長が明かす「道半ば」の詳細解説 (2026年08月06日)
  4. なぜ? カーナビが「NHK受信料」対象になるワケ 課金されるケースと徴収を免れる方法 (2025年04月15日)
  5. 「NHK受信料の値上げは検討していない」――会長が明言 スクランブル化を求める声絶えず (2026年08月07日)
  6. 元グループ会社が「ドコモの銀行」になった不満を吸収? SBI新生銀行が「SBIの銀行」として最大5.2万円のキャッシュバックキャンペーンを開催 (2026年08月05日)
  7. 東海道・山陽・九州新幹線の「EXサービス」に複数のサービス改訂 「ご利用票」のスマホ表示などを9月から順次開始 (2026年08月06日)
  8. 最大22時間駆動、7通りで使えるクリップ付き腰掛け扇風機がAmazonで35%オフ (2026年08月07日)
  9. スマホの「エアコン冷却」がダメなワケ 猛暑日にやりがちな“水没”の危険性と正しい冷やし方 (2026年08月06日)
  10. 厚さ約1.2mm、“ほぼ、裸”のiPad Pro(M4/M5)向けケース「The Frost Air」発売 ケースフィニットから (2026年08月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー