米IBMとスイスのチューリッヒ工科大学(ETH)は6月23日、冷却水も有効利用する新しい水冷式スーパーコンピュータ「Aquasar」の開発計画を発表した。従来のシステムと比較して二酸化炭素排出量を最大85%削減し、年間約30トンの二酸化炭素を削減できるという。
IBMによると、一般の空冷式データセンターでは、二酸化炭素排出やエネルギー消費の50%が冷却システムの稼働のために使われている。水は空気に比べて約4000倍効率的に熱を保持でき、熱伝導効率も上回ることから、水冷式スーパーコンピュータの開発に取り組んでいる。Aquasarはチューリッヒ工科大学に設置され、2010年から稼働する予定だ。
Aquasarは1つのラックに積んだ2台の「IBM BladeCenter」で構成され、ピーク性能は約10TFLOPS。ブレードのプロセッサごとに微細な高性能水冷機を組み込み、各ブレードをシステム全体に簡単に脱着できる配水ネットワークを装備した。
この水冷システムにより、プロセッサの稼働温度を最大許容温度であるセ氏85度以下に保つ。冷却には10リットルの水が必要だが、冷却で生成された温水を冷却する際に生じる熱は大学構内の暖房システムで再利用される。
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