ブライトコーブは4月12日、HTML5とCSS3、JavaScriptを使ってiOS/Android向けネイティブアプリを作成できるクラウドサービス「Brightcove App Cloud」の提供を始めた。ユーザーは同サービスの利用で、モバイルアプリの作成知識がなくてもiOS/Androidアプリを作成、配信、管理できるようになるという。
ブログや写真、動画など、さまざまなコンテンツを配信するためのアプリを作成できるサービス。作成したアプリはApp StoreやGoogle Playストア(旧Androidマーケット)に公開でき、アプリ内コンテンツを管理するCMS機能、アクセス解析機能なども備える。英語版は以前から提供されており、米国務省や米News Corp.(FOX News)などが同サービスを利用してアプリを作成しているという。
アプリ内では、IDとパスワードによるユーザー認証も設定できる。例えば米Metropolitan Operaは、オペラチケットの購入者だけが利用できるiPad向けアプリを作成・公開し、アプリ内で400件の動画コンテンツを配信しているという。
米Brightcoveのジェフ・ワトコットCMO(Chief Marketing Officer)は、「いまやコンテンツの配信は1つのプラットフォームだけでは不十分。市場をカバーするためには複数のプラットフォームに向けてアプリを作らなくてはならないが、専門のスキルやスタッフが必要なため、多額のコストがかかってしまう問題があった」と指摘。同社はApp Cloudの提供を通じ、企業が簡単にマルチプラットフォーム対応のアプリを作成、配信、管理できるよう支援していくという。
価格は個別見積もり。アプリ公開やサポートサービスなどに制限を加えたデベロッパー版は無償で提供する。
併せて同社は、クラウド型のオンライン動画プラットフォーム「Video Cloud Express」日本版の提供も始めた。
これは、ユーザーが任意の動画をWebにアップロードし、PCやスマートフォン、タブレット端末に向けて配信できるようにするサービス。15種類のテンプレートを使ってデザインやレイアウトをカスタマイズできるのが特徴で、埋め込み先のWebサイトのデザインを損ねることなく動画を配信できるとしている。
同社の大規模サイト向け動画配信プラットフォーム「Video Cloud」の廉価版として提供する。価格は、月間50動画/データ転送量40Gバイトまでのプランが月額9900円、200動画/100Gバイトまでのプランが月額1万9900円、500動画/250Gバイトまでのプランが月額4万9900円。また4月12日から6カ月の期間限定で、1動画/5Gバイトまでの月額500円のプランも用意する。
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