米Googleは5月28日(現地時間)、年次開発者会議Google I/O 2015において、仮想現実(VR)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Google Cardboard」で楽しむためのVRコンテンツを作成するシステム「JUMP」を発表した。
Google Cardboardは、同社が昨年のGoogle I/Oで発表した、ダンボールとスマートフォンで組み立てるVR HMD。ゴーグルの組み立て方を含めてオープンソースだ。
JUMPは、360度撮影カメラでの動画撮影、アセンブラによる撮影した動画の加工、加工したVRコンテンツを再生するプレーヤー(=YouTube)の3部構成になっている。
JUMPに対応する360度撮影カメラ(JUMP Camera)の仕様もオープンソースになる予定。円形アレイに16台のカメラを放射状に設置する。
ウェアラブルカメラの米GoProがJUMP Cameraを開発している。円形アレイに16台のHERO 4を取り付けたもので、すべてのカメラは1台のカメラとして機能する。
こうしたカメラで撮影した動画を、アセンブラで奥行きのある1枚のコンテンツに加工する。
こうして作成したコンテンツは、3月に開設されたYouTubeの360VideoコーナーにアップロードすることでCardboardユーザーに公開できる。
Google I/Oの基調講演では、これまで5インチまでの端末しかサポートしなかったCardboardが6インチに対応したこと、SDKのiOSのサポート、教育関係者向けプログラム「Expedisions」も発表された。
Expedisionsは、教師のタブレットと生徒用のCardboard(にセットした端末)を同期させ、例えば宇宙や遠い国や海中を体験させるというもの。コンテンツはパートナー企業から順次提供される。
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