この製品がクラウドファンディングで大成功を収めたことで、ブランドの将来に光が見えたと木村さん。そこに伊藤園とのコラボが決まり、伊藤園のお茶を飲んでポイントを溜めると、「HO-ON」が当たるというキャンペーンが実施される。
「伊藤園さんは、自社のバイヤー全員に『HO-ON』を配ってくれたんです。それで、営業先に持っていって、ホットがおいしい商品のプレゼンに使ったりしてくれたんです。そのあと、ビックカメラさんも採用してくださって、次の製品を作ることもできました」と木村さんが言う次の製品は、ストラップが着脱式でバッグインバッグにもなる「WILLCOOK TREK」。折り畳んで小さくできたり、開いて座布団的に使えたりするのは、布ヒーターを使っているからこそ可能なのだ。
そして、このWILLCOOK製品を持ってCES2024への参加、そしてイノベーション・アワードの大賞受賞へとつながっていく。そして現在は、リュックのポケットがWILLCOOKになっている製品のクラウドファンディングを実施中だ。こちらは、ヒーター部分が取り外せて、温かい風呂敷のような使い方ができたり、バッテリーがケーブル式になって、汎用のバッテリーも使えるようになっているなど、かなりガジェット側に踏み込んだ製品になっている。
このあたりまでは展開として予想できる。「WILLCOOK」の第1章という感じなのだろう。このあと、なんと冷える布も登場するらしいし、上田さんが夢見た、お湯が沸かせるバッグも登場するのかもしれない。
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