フルモデルチェンジでより薄く、よりコンパクトに――サイバーショットU DSC-U40(2/3 ページ)

» 2004年01月07日 12時05分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 撮影機能は基本的にフルオート。露出補正すらないほどだ。スポット測光もなく、中央重点測光のみ。ただ、U30にはなかったホワイトバランス設定機能は付いた。けっこう強めにホワイトバランスを合わせてくるうえにかなり正確なので、普段はオートのままでよいが、太陽光、曇天、蛍光灯、電球の4種類から選ぶこともできる。確かに逆光時などでは露出補正をかけたくなることもあるが、ヒット率はかなり高いので、たいていはそのまま撮って問題ないだろう。

 ISO感度もオートのみ。ISO100から320までの間で推移するようだ。暗いと自動的に増感されるが、シャッタースピードが1/8秒まで落ちないと増感が始まらないので、気軽に撮っていると手ぶれしがちになる。その代わり、ギリギリまで増感されないので、画質は保たれる。ISO320でもあまりノイズは目立たないので、けっこう実用的だ。

 基本的な画質は、他のサイバーショットと同様に、非常に鮮やかだが記憶色系の誇張は特に感じられないナチュラルなものだ。200万画素レベルではあるがディテールはなかなかしっかりしていて、エッジの不自然さもない。ただし、普及機だけあってレンズのクオリティは高くない。その辺はカール ツァイスブランドのレンズを採用した上位モデルと一緒にしてはいけないところだ。

「ビジュアルブックマーク」にフォーカスした1インチハイブリッド液晶

 背面に目を移すと、操作ボタンの配列が新しくなり、横一列に4個のボタンが並んでいるのが分かる。中央の2個のボタンが上と下を担当し、メニュー操作時の項目選択を行う。この2個のボタンはシーン切り替えと発光モード切り替えにも使われるので、従来のシーソー型ボタンでは分かりづらかったのだろう。

中央に1インチの液晶モニタという構成は相変わらず個性的。ボタンが4個だけというのも非常にシンプルだ

 そのボタンの上部、ボディのちょうど中央にはハイブリッドタイプの1インチモニタがある。このモニタもU10の頃はコントラストが低くて見にくかったが、透過型と反射型のハイブリッドになった最近のものは、晴天下でも屋内でもそれなりに視認性がよく、使い勝手は著しく向上している。サイズが1インチというのはいかにも小さいが、Uシリーズのコンセプトは「ビジュアルブックマーク」であり、目に付いたモノや記録しておきたいビジュアルメモをバシバシ撮るという観点では十分だろう。反対に、撮った写真をみんなでのぞき込んでみるという再生中心の用途には向かない。

 メニュー操作はシンプルだが、十字キーを持たないだけに、使いやすいとはいえない。「MENU」ボタンでメニューを表示して上/下ボタンで選び、「EXEC」ボタンでパラメータを変更するというものだ。慣れないと面倒だが、フルオート系カメラなのでメニューに触る必要はあまりない。触る機会があるのは、連写や動画撮影(音声なしのMPEGファイル)、ホワイトバランスの設定を変更する時くらいだろう。連写は、1632×1224ピクセル時で2枚、VGA(640×480ピクセル)時だと10枚までできる。

 このようなフルオート系カメラではあるが、シーンセレクション機能でシーンを選べば、それなりに凝った撮影も可能だ。ポートレート向けの「ソフトスナップ」、彩度やコントラストを上げて鮮やかに撮ってくれる「ビビッドネイチャー」、1/250秒以下にシャッタースピードを落とさない代わりに増感する「アクティブアウトドア」、「夜景」、夜景+スローシンクロの「イルミネーションスナップ」の5種類のシーンが用意されている。

 とはいえ、これらすらも使わず、普段は発光禁止にして、目に付いたものを気軽にバシバシ撮りまくるのがUシリーズには似合っていると思う。

 バッテリーは単4形電池×2本。「Cyber-shot」の刻印があるニッケル水素充電池2本と充電器が付属する。

側面を開けると、バッテリーとメモリースティックDuoスロットが現れる。電池の持ちは悪くないが、ニッケル水素電池は自己放電が大きいので、放っておくといつの間にか減ってしまう。常にフル充電で持ち歩くようにしたい。なお、三脚穴はない

 ここは残念だと思う。製品のコンセプトを考えると、もっとメンテナンスが楽であるべきだからだ。単4形電池という汎用性も捨てがたいが、クレードルを用意するか、本体内充電をできるようにして、電池の抜き差しという面倒な作業をしなくても済むようにするのが理想だろう。

 それを除けば、スナップ用というか、日常を日常的に切り取るカメラとして、非常に優秀で軽快で気持ちよい製品だ。デザイン自体は以前のモデルよりやや個性は減ったものの、使い勝手は向上しており、定番的なよさが出てきた。カメラ付き携帯電話や「EXILIM EX-S20」というライバルはいるものの、ホワイトバランスの正確さや、10センチまで寄れるAFの使い勝手のよさを考えると、メリットは高い。

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