オリンパスからも、屈曲光学系採用の薄型大画面デジカメが登場――CAMEDIA AZ-1(3/4 ページ)

» 2004年05月24日 16時05分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 撮影機能がシンプルな分、充実しているのがシーンモードである。これは要チェックだ。なんと23種類ものシーンが用意され、さらに一つ一つにサンプルと解説が入っているので非常にわかりやすい。

シーンを選ぶとサンプル写真が表示され(上)、1秒ほど待つと自動的に解説画面に切り替わる(下)。こういう見せ方はなかなかよい。全部で23種類あり、ダイヤルの動きに連動して左端のアイコンが動くという仕組みだ

 「ポートレート」や「風景」、「夜景」といった一般的なものから、「マクロ」や「スーパーマクロ」(マクロ機能はシーンモードの中にある)、「料理」や「夕日」、「スポーツ」といった具体的なもの、さらに面白いところでは、「一人旅」、「ショーウインドウ」、「寝顔」なんていうのもある。これだけあればマニュアル系の機能がなくても楽しめるだろう。

 ただし、気になる点もある。

 一つはインタフェースだ。豊富なシーンモードはウリの一つなのでさっと切り替えられるべきなのだが、実際にはメニューを表示し、シーン設定を選び、さらにプログラムオートかシーンモードを使うかを選んだあとで、やっとシーン選択のメニューへ行けるのである。ワンステップ余計なのだ。せっかくの面白い機能なのだから、さらに、よく使うマクロまでそこに入れてしまったのなら、もっと即座にアクセスできるインタフェースであるべきだ。

 もう一つは、シーンモード時は変更できる設定が極めて限られていること。露出補正やホワイトバランスの設定変更ができないのだ。通常撮影時は可能なのに、マクロ撮影時には露出補正もホワイトバランスの変更もできないのはちょっと不便だし、料理のようにできるだけ色を照明に合わせて撮りたい時にも不便である。もともとオリンパスのオートホワイトバランスやAEは優秀だとはいえ、中途半端な仕様である。

 肝心の画質は、ややシャープネスがキツめで、コントラストと彩度が高い傾向があるものの、晴天下では実に鮮やかできれいに撮れる。逆に曇天下や室内では、ときどきホワイトバランスのずれや不自然なコントラストの高さが見られることもあった。ただし、撮影に使ったカメラは製品版ではなかったため、それをある程度は考慮する必要があるだろう。

 再生機能も凝っており、撮った画像を12個までのアルバムに分類し、それぞれをスライドショー形式で表示するという機能もある。

AZ-1はCAMEDIAシリーズのブレークスルーとなるか

 バッテリーは薄型のリチウムイオン充電池で、テスト撮影した限りでは持ちも上々である。記録メディアはxDピクチャーカードで、どちらも底面にスロットがある。起動は高速だが、起動時にメディアをチェックするため、大容量メディアだと起動がちょっと遅くなる。

底面にはバッテリー/xDピクチャーカードスロットや三脚穴がある

 だが、256Mバイトまでならさほど気にならないし、320万画素ながら最高画質でも1枚7〜800Kバイトと圧縮率が高めなので、大容量メディアを用意しなくても、撮影可能枚数が足りなくて困ることはないだろう。CAMEDIAシリーズは、SHQモードだと圧縮率をかなり下げるためファイルサイズが大きくなる傾向があるが、AZ-1に関しては、ファイルサイズを抑える方向でセッティングされているようだ。

 充電や画像の転送は、クレードル経由で行う。クレードルは液晶ディスプレイを手前にセットするタイプで、スライドショーを表示するフォトスタンドのように使うこともできる。

専用のクレードルにセットした状態。こうして充電やデータの転送を行う

 このようにAZ-1は、今までのCAMEDIAシリーズとはまったく独立した、新シリーズのデジカメだ。細かい使い勝手の面では不満はある(シーンモードに素早くアクセスできるようにしたり、例えば、μDIGITALシリーズのように背面に再生ボタンを付けて、撮影/再生や電源オン/オフの切り替えをもっと簡単に行えるようにするなどの工夫がほしかった)ものの、デザインやコンセプトは面白い。

 オリンパスのラインアップにはなかった屈曲光学系+薄型で大型液晶モデルということでも注目したい。

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