簡単にWebサイトをフィルタリングできるソフト――InterSafe Personal(2/2 ページ)

» 2004年08月04日 12時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]
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すべてのブラウザに対応する強力なフィルタリング機能

 実際に使用してみた感想だが、これほど強力とは思わなかった。「掲示板」に制限を入れておけば、某有名掲示板はもちろん制限されるし、「アダルト」に制限をかけている場合は、該当するサイトにはもちろん入れない。また、Internet Explorer(以下、IE)を利用している場合だけでなく、IEのコンポーネントを利用した掲示板閲覧ソフトやブラウザなどを使ったときでも、ちゃんと制限がかかる。なお、NetscapeやOperaなど、ほかのブラウザを利用している場合でも、もちろんフィルタリング可能だ。

アクセス制限がかかったページを訪れると表示される画面。URLと規制に適用されたカテゴリが書かれている

 これらのURL情報はサーバ側で常時アップデートされており、自動アップデート機能もあるので、最新の情報を元に規制をかけることができる。ただし、中には訪れてほしくないサイトが表示されてしまう場合もあるだろう。そのときには、先ほどの管理画面にある「こだわり設定」から、URLを自分で登録して利用することも可能だ。

URL登録画面。任意のURLをカテゴリに分けて登録できる
「システム」画面。自動アップデートの設定のほか、起動時にアクセス制限を有効にする、しないといった設定も可能

 このように便利なInterSafe Personalなのだが、現状での不満がないわけではない。先ほど述べたように、筆者のデスクトップPCは複数のユーザーで使っているわけだが、私は「成人」で子どもは「子ども」といったように、ユーザーそれぞれにフィルタリングレベルを設定できない。一つのマシンに一つのセキュリティレベル、なわけだ。

 筆者がいつも利用しているのは「子ども」の設定のため、「子ども」では制限のかかっているオンラインショッピングサイトなど、アクセスしたいサイトに行く場合は、パスワードを入力して制限を解除しなければならないのは不便に思えた。このあたりは是非とも改善してほしい項目だ。

 なおInterSafe Personal自体は、現状では阪神シティケーブル、TOKAIネットワーククラブの2つのプロバイダ経由で、月200円〜300円程度で提供されているだけで、パッケージ版やダウンロード販売などは行われていない(日本テレコムでもサービスされているが、こちらはInterSafe)。今回の提供はあくまでも「試験サービス」。提供期間は2004年7月20日〜9月20日までで、それ以降は自動的に利用できなくなる。

 非常に「使える」ソフトだけに、現状3つのプロバイダだけでしか利用できないというのはちょっと寂しい。ただし今後は、上記プロバイダ以外への提供や、ダウンロード販売も開始される予定だという。一般向けにも販売されるようになったらまた、是非とも使ってみたいソフトだ。

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