17インチワイド液晶搭載で使いやすさ抜群の新モデル──dynabook WX/3727CDS(2/2 ページ)

» 2004年09月06日 17時51分 公開
[池紀彦,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 dynabook WXのキーボードは、同社の新ブランドQosmioで登場した新型のユニットを採用している。キーピッチにもゆとりがあって使いやすい。タッチ感についてもとくに不満は感じない。キーボード周りのスペースはA4サイズのノートPCよりもゆとりがある。そのゆとりを生かして、キーボード右部には、CD再生が行なえるインスタントCDプレイボタンを備える。

周りにかなり余裕があるdynabook WXのキーボード周り。テンキーを付けられそうな感じだが、東芝は、キーボードの中心と筐体の中心が大きくずれて使い勝手に影響するため、断念したと説明している

 付属ソフトはそれほど多くないが、定番のMicrosoft Office 2003 Personal Editionに加えて、OneNote 2003が用意されている。OneNote 2003はちょっとしたメモなどに活用できるOfficeシリーズの新アプリケーションだが、インストールしているPCが少ないので、試したことがあるユーザーは少ないだろう。Microsoft Officeのほかのアプリケーションと組み合わせて使うと便利なので、機会があったら試してみることをお勧めしたい。

 残念な点としては、無線LANを内蔵していない点があげられる。ただし、据え置きを想定したノートPCであることなどから、無線LANが内蔵されていなくとも、それほど致命的なデメリットとはならないだろう。また、無線LANモジュールを搭載しないことで、価格を抑えられるメリットも無視しがたいものがある。

 最後に実際のパフォーマンスを調べるため、FutureMarkのPCMark04を実行してみた。グラフ的な結果は、残念ながらあまり高性能とは言いがたい。搭載するCPUがCeleronであるため、L1キャッシュが128kバイトしかないことが、CPUの処理性能に大きく影響しているように見える。

 デスクトップ用Pentium 4と比べた場合、Celeronの費電力が低いため、熱処理を考慮するならノートPC筐体への搭載にはCeleronが適していると思うが、dynabook WXぐらいの筐体サイズにデスクトップ用CPUを搭載するのだから、ラインアップとして、パフォーマンスを優先してPentium 4という選択もありえるのではないだろうか。

 今回、比較用として使ったPCには、動作周波数1.83GHzのAthlon XP 2500+、メモリ512Mバイト、GeForce FX 5200搭載のデスクトップを用いたが、CPUクロックでは勝っているはずのdynabook WXのスコアがAthlonマシンに届かなかった。

 17インチワイド液晶を搭載したノートPCで、20万円台と競争力のある価格設定で登場したdynabook WX。持ち歩くには大きすぎるサイズと重量だが、家や会社のメインマシンとして使うのであれば、納得できるコストパフォーマンスを有するノートPCといえるだろう。

PCMark04
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー