サウンドを強化して迫力のMusic&MoviePCに変身──ソニー VAIO type M VGC-M50B/S(2/2 ページ)

» 2004年10月04日 18時49分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 このインタフェース周りの構成はバイオWと似ているが、後部本体と液晶パネルが一体化していたバイオWと異なりtype Mは液晶部がノートPCのように独立している。このため角度変化(−3〜25度)が柔軟に行える。液晶パネルが独立しているのは、液晶パネルの後ろにスピーカーを配置しているためだろう。

筆者が「一昔前流行った重低音ラジカセの前にノートPCを置いたようなデザイン」というのがよく分かるシーン。右側面にはtype Mの最も重要なパーツともいうべき「900ミリの共鳴管」を採用したスーパーウーファーの開口部があるため、ほかには光学ドライブ配置されているのみだ
先に述べた理由から主要なインタフェースは左側面に集中している。アンテナ端子が上方についているので、接続すると見ため的に「ちょっと難あり」か
スピーカーユニットのため、いささか重厚な後ろ姿。背面にもUSB 2.0が三つ用意されている

 PCそのもののスペックも、CPUがCelerin/2.60GHz、メモリ256Mバイトと、パフォーマンスよりはコストを配慮した構成になっている。ホワイトカラーの機能強化モデルはソニースタイルから登場、CPUがPentium 4/3.06GHzでメモリ512Mバイト、HDD容量200GバイトでTVチューナー付となっている。コスト重視のパーツ構成というのは、ややマイナス要因というイメージもあるが、逆に、これが静音性を高めるのに貢献している。

 電源はtype Mのために新開発されたもので、ピーク時で80%以上と高い電源変換効率で無駄な熱を押さえており、空冷ファンの回転速度を抑えることができる。CPUクーラーも当然ファン回転を抑える設計で、SoundFLOWやDo VAIO使用時ならば最低レベルに近い回転数で使うことができるという。液晶一体型PCは操作者と本体が近くなるので、ファンノイズが気になるものだが、type Mで試用した限りではとくに気にならなかった。

 あまりパワフルなマシンを必要としないユーザーの場合、省スペースPCよりも一体型やA4ノートPCを選ぶことが多いだろう。type Mは使用しないときの面積が横482ミリに奥行き205ミリと、並のA4ノートPCよりも設置面積を必要としない。

 ノートPCの場合は電源アダプタがさらに必要となるが、type Mは当然ながら電源内蔵で、そのへんもスッキリしている。キャリングハンドルこそついていないが、左右のスピーカーの下に手を入れれば、ちょっと動かすことぐらいの可搬性は考慮されている。

キーボードレイアウトはシンプル。最近のメーカー製PCとしては珍しく、コンテンツプレーヤーとして使う場合の再生/停止/早送りなどのコントロールボタンもとくに用意されていない
キーボードがノーマルなため、コンテンツプレーヤーとしての操作はリモコンに依存するようになる。ユーザーの使い方からすると、それはそれで現実的な判断だ

そしてお財布にもやさしい

 今回評価した上位製品はTVキャプチャーボードのついたモデルだが、これをサポートするソフトがDO VAIOだ。残念ながら評価機では間に合わなかったが、9月25日から開始されたVer.1.2へのオンラインアップデートによってテレビ王国でのキーワード自動録画機能「おまかせ・まる録」が使えるようになった。スゴ録やPSXと同じ機能がPCでも使えるのはありがたい。

 上位機種となるM50B/Sの実売価格はおおむね18万円前後。同等のHDDを搭載する同社のRDR-HX8は10万前後であるので、PC機能や液晶ディスプレイがあわせて8万円と考えると、type Mのコストパフォーマンスの高さが分かるだろう。

 さらに、type Mユーザーが来年1月末までにカスタマー登録を行うと、最大1万円相当の商品がプレゼントされるキャンペーンも行われている。ソニー系電子マネー「Edy」カードとそのカードリーダーが送られてきて、これを使うことによってオンラインミュージックを最大50曲、または最大20曲+DVD1枚分のキャッシュバックが得られるというものだ。

 音楽を楽しむPCにダウンロードミュージック購入権をつけるのは分かりやすく、また日本でのダウンロードミュージック市場がまだ十分発達していないことを考えるとプロモーションとしての効果もありそうだ。

 type Mはスペックやパフォーマンスと言った機能面でなく、PCを難しく考えずにとも手軽に使えるのが最大の特徴だ。購入したら電源コードとマウスを差し込むだけで使える一体型ゆえの簡単さが初心者ユーザーに好感を持たれるだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月28日 更新
  1. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  2. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  3. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  4. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  5. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  6. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  9. ペンタブメーカーがコミケではなくゲームショウに注力する理由 XPPenとHUIONに狙いを聞いてみた (2026年09月25日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー