PCケースやモバイルラック製品をリリースするLian Li(国内代理店:セリング)のブースでは、丸穴パンチングメッシュ加工がなされた、PowerMac G5風デザインが特徴のPCケース「PC-V1000」(関連記事参照)や、Xeonも搭載可能なサーバー用途向けのフルタワーモデル「PC-V2000」のほか、PC-V1000のサイレントバージョンというべき静穏モデルの「PC-V1100」、そして現在の売れすじともなっているスタンダードなミドルタワーケース「PC-6077」の後継製品の参考展示が行われていた。
PC-V1000は、ケース内部が5インチベイ+マザーボード、3.5インチベイ、電源部と三つの区画に分けられているのが特徴となっている。各パーツの配置方法も独特で、上段の区画にマザーボードを180度回転させて設置し、下段区画に電源とHDD搭載ベイを搭載する仕様となる。
冷却手段も独特だ。まずは、上段区画の全面から吸気し、背面12センチファンと電源ファンより排気する方法、そして下段区画の全面部にある12センチファンから吸気しHDDを冷却、そのままケース下へ排出する方法である。なおケース下は、アルミ製キャスターが標準搭載される。
ただ、本体に穴がいくつもあけられているPC-V1000は、冷却性のよさという反面、内部の音ももれやすくうるさい傾向にある。
そこで内部仕様やレイアウトは同じく、フロント部がドア式となった静音モデル「PC-V1100」が登場した。PC-V1100は、上部と左右のケースパネルに遮音シートを装着し、フロントドアを閉めることで稼動音を劇的に軽減させるという。
そして、スタンダードなミドルタワーケース「PC-6077」の後継モデルも型番未定ながら展示が行われていた。
このCPUダクトは、背の高いヒートシンク付き冷却システムなどに対応するために写真のような固定式ではなく、長さ調整式を搭載する案もあるという。
また、今後のPCケースにおける仕様の差別化ポイントについて、国内代理店のセリング説明員によると、デザインそのものというより冷却性、とりわけグラフィックスカード用の冷却システムの工夫がポイントになってくるのではという話だ。
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