「今年の夏はPCで全部録る!」と決め込んだPCUPdate編集部は、当然ながらアテネはもちろん、そのほか特番なども、複数カード搭載によるW録で、そしてデジタル放送をもPCに録画をした。
「PCで全部録る」ということと、家庭用HDD/DVDレコーダーでそれを行うことのメリット、デメリットは読者もだいたいはご存知とは思うので、機能面に関しては「PCUPdate夏の特集」をご覧いただくとして、今回はその後に気が付いた、ちょっと不便な点を解決できる機器を導入してみようと思う。
第1弾は「やはり映像は家庭用の大型TVで見たい」ということを安価に解決するダウンスキャンコンバータを試したが、今度は「LAN間のデータ移動を短縮化させたい」という悩みを安価に解決できるかどうか検証していきたい。
今回試したのは、プラネックスコミュニケーションズ「BRL-04G」だ。BRL-04Gは、4ポートのJumboFrame対応ギガビットLANハブを搭載する有線ブロードバンドルータである。
ギガビットLAN環境とするのであれば、現在使用しているブロードバンドルータにギガビットLANハブ単体製品を追加する方が安上がりではあるが、機器が占める設置面積も多く無駄も出るし、そもそも増設設置も面倒だというユーザーも多いことと思われる。
今回注目したのは、1万円前後という価格(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)ながら、ギガビットLANハブ機能付きのルータ製品であるということだ。この価格帯であれば、現在使用しているルータもろとも買い換えられるのではと考えたのだ。
BRL-04Gは、高速ADSLやFTTHにも対応できる最大65Mbps(FTP時でのカタログ値)のスループット値を持つ有線ブロードバンドルータである。これに、大手ベンダー製PCでも標準化しつつある、ギガビットLAN(1000BASE-T)に対応する4ポートハブを内蔵しており、これ1台で高速な有線LAN環境も実現できる。
デザインとしては、いまどきの有線LANブロードバンドルーターとしてはやや大柄で、四角四面のある意味そっけない感じで、どちらかといえばLANハブそのものといったイメージだ。
これギガビットLAN用ハブコントロールチップの発熱量が多いため、メタル製のケースと合わせて放熱性を重視したためと思われる。ただし、耳障りな冷却ファンは搭載されないし、付属スタンドを利用すれば縦置きも可能であるため、本体サイズに関しては特に気になるレベルではない。
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