秘められたセキュリティ機能を探る──日本IBM ThinkPad X40(1/2 ページ)

» 2004年11月24日 08時00分 公開
[池紀彦,ITmedia]

 2004年10月26日に日本アイ・ビー・エム(IBM)から発表になったThinkPad X40の最新モデルでは、全機種ともPentium Mの最新コアDothanを採用した。2003年12月に初代モデルが登場してから間もなく1年が経過するが、Dothanの搭載でかなりのパフォーマンスアップが期待できる。今回は、最上位モデル「2371-GDJ」の評価機と、筆者の初代ThinkPad X40(2371-4WJ)と比較して、そのパフォーマンスの実際を検証してみた。

ThinkPad X40第三世代の最上位機種「2371-GDJ」

CPU以外の大幅な変更点はなし

 ThinkPad X40は、基本設計がしっかりしているため、CPUや無線LANオプションなどの細かいスペックがアップデートされた以外に、インタフェースなどの仕様に施された大きな変更はほとんどない。搭載マザーのチップセットは従来どおりのIntel 855GME。システムメモリもオンボード上に256Mバイト、もしくは512Mバイトのメモリを実装して、メモリスロットを一つ空けて拡張可能にしているのも従来どおりだ。

 HDDは従来から採用されていて、ユーザーによって評価が分かる日立GST製の1.8インチHDDを搭載。気になる容量は、一部の下位モデルに7ミリ厚で20Gバイトのドライブを、上位モデル及び下位モデルの一部に9.5ミリ厚の40Gバイトドライブを搭載している。

 無線LANに関してもこれまで同様、IEEE802.11b/g(下位モデルのみ)、IEEE802.11a/b/g(上位2モデルのみ)、無線LANなしの3モデルが用意されており、利用者の利用形態に応じて選ぶことができる。

 サイズは幅268×奥行き211×高さ20.6(最薄部)〜26.9(最厚部)ミリ、重さは1.26キロ(2371-GDJ)。バッテリー駆動時間についても、標準バッテリーで3時間(JEITA測定値、2371-GDJ)と従来モデルと比べてもほとんど変化がない。

 また、HDDを急な落下などの衝撃から守る「ハードディスクアクティブプロテクション」機能、セキュリティ機能に対応する「セキュリティチップ」搭載なども継承されている。

Dothanコアのメリットをパフォーマンスとバッテリー駆動時間でチェック

 第三世代ThinkPad X40の最も大きな変化であるDothanコア。性能はどの程度向上したのか、バッテリー駆動時間がどの程度犠牲になっているのかを比較してみた。

PCMark04(Build 1.2.0)

 パフォーマンスの結果は歴然で、HDD以外のすべてにおいてDothan搭載の最新モデルが平均2割強の性能アップを発揮している。HDDに関しては容量の違いはあっても、1.8インチで4200rpmのドライブを使用しているため、性能の変化は見られなかったが、純粋にCPUのみで比較した場合には実に3割以上の性能差がある。

 続いて、バッテリー持続時間をチェック。今回は海人氏作成のフリーソフト「BBench」を使用した。これは、キーボード押下のエミュレートやWebサイトの巡回を自動で行うことで、実際の利用を想定した状態を再現してテストを行う、バッテリー駆動時間測定用のベンチマークソフトだ。なお、ネットワークへの接続にはどちらもIEEE802.11bによる無線LANを使用した。

BBenchで測定した初代ThinkPad X40と三代目ThinkPad X40のバッテリー駆動時間

 こちらも結果は歴然で、消費電力の低いBanias搭載の初代X40が2割近くも長くバッテリーを持たすことができた。どちらもJEITAの値と比較すると少々短めになっているが、実際の利用と同じく無線LANを使用したことでバッテリーの消耗率が高かったためと推測できる。

 ただ、どちらのテストでも言えることだが、今回比較した初代X40は超低電圧版の低クロックCPUを搭載しているのに対して、評価機は低電圧版の高クロックCPUを搭載している。したがって、このような結果が出たのはむしろBaniasからDothanにアップデートしたことによる結果ではなく、超低電圧版と低電圧版の違いによるところも大きい。ただ、2割近いバッテリー駆動時間の犠牲と3割以上の性能差を考えれば最新モデルのオトク感は高いと言えるだろう。勿論モバイル使用を前提に、より長時間バッテリーで駆動してほしい向きには、依然として超低電圧版搭載モデルをお勧めしたい。

標準では設定されていないセキュリティ機能の実際を試す

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