「軟弱なヤツは触んな」と言わんばかりのマニア向けマザーがアキバに少数入荷週末アキバPick UP!

» 2005年01月29日 00時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

オーバークロック設定幅が広い、マニア向けマザー入荷

 調査当日の金曜、USR'S SIDE秋葉原本店にDFI製SLI対応マザーボード「LANParty NF4 SLI-D」が入荷していた。価格は2万2890円で、在庫は残り2枚だ。

photo DFI「LANParty NF4 SLI-D」

 NF4 SLI-Dは、Athlon 64向けのSocket 939対応したATXタイプのマザーボード。チップセットにnForcen4 SLIを採用し、Serial ATA IIやギガビットLANをオンボードでサポートし、PCI-Express x16を2本とPCI-Express x1を2本、PCIが2本。

 ショップによると「LANPartyシリーズは、BIOSレベルでFSBのクロック数を大幅に変更できるので、自作中上級者に根強い人気があります。NF4 SLI-Dはそれに加えてSLIが使えるわけですから、オーバークロック&ハイエンド志向のユーザーには垂涎の製品じゃないでしょうか」とのこと。

photo SLI用のブリッジカードにLANPartyのロゴがプリントされている

 なお、USER'S SIDE秋葉原本店には上位モデルの「LANParty NF4 SLI-DR」も1枚入荷したようだ、すでに売約済みで店頭には並ばなかった。マザーバードの仕様はNF4 SLI-Dとまったく同じで、6chオーディオカードなどが付属している。

 また、SLI非対応ながら独自の仕様で2枚のグラフィックスカードをブリッジできるという、シリーズ下位の「LANPartyUT NF4 Ultra-D」も1万8000円前後で出回り始めた。同社がリリースしたnForce4系マザーが同日にすべて登場したことになる。

製品DFI「LANParty NF4 SLI-D」
入荷ショップ
USER'S SIDE秋葉原本店 2万2890円


細部まで静音性にこだわり抜いたBTX仕様のキューブ型ベアボーンがアキバにデビュー

 今週の木曜から金曜にかけて、アキバ各ショップにPico BTX準拠のキューブ型ベアボーンキット、Shuttle「XPC SB86i」が入荷した。価格は3万7000から3万9000円。各ショップで1ケタ台の在庫とやや少なめだ。

photo Shuttle「XPC SB86i」

 SB86iは、BTXの小型PC向け仕様となるPico BTXに準拠するマザーボードを搭載するキューブ型ベアボーンキットだ。

 CPU搭載位置がフロント寄りにくる構造で、前面から吸気し背面へ直線的にで流れる設計になっている。フロントパネルの両脇に通気口があり、CPUクーラーの側面に付属するファンで強力に吸引する仕組みだ。

photo ヒートシンクと大型ファンが一体化したCPUクーラー

 チップセットはIntel 915Gが採用され、FSB800MHzのPentium 4の搭載が可能、筐体上部に3.5インチベイを2基用意するほか、PCI-Express x16とPCスロットをそれぞれ1本備える。なお、HDDベイやCPUクーラーとケースパネルの接合部に防震シートが貼り付けられるなど、静音性にこだわった仕上げは好印象だ。

photo HDDベイは搭載しやすそうな上部に配置(左)、拡張スロットは向かって左側に搭載される(右)

 本体サイズは240(幅)×195(高さ)×375(奥行き)ミリで、従来の同社XPCシリーズと比べて奥行きで5センチ以上も大きくなっている。

 入荷した某ショップは「Shuttle製のベアボーンでは珍しく内部のネジ数が多く、初めてのBTX仕様ということでかなり苦労した様子が伺えます。しかしそれを加味しても、新規格を取り入れた同社最初の製品とは思えない完成度です。意外とBTXの歴史に残る名機かもしれませんよ」とコメントする。

 なお、同ベアボーンキットを採用したモデルをMCJなどでも販売されることが確認されている。

製品Shuttle「XPC SB86i」
入荷ショップ
クレバリー1号店 3万7768円
ツクモeX 3万8580円
T-ZONE.PC DIY SHOP 3万8680円
パソコンショップ・アーク 3万8745円


“どうせならフィンを外に出しちゃえ”的発想グラフィックスチップ用ファンレスクーラー

 調査当日の金曜、複数のショップにサーマルテイク製のグラフィックスチップ用クーラー「Schooner VGA Heatpipe CL-G0009」が入荷していた。価格は5000円弱で、在庫は潤沢だ。

photo サーマルテイク「Schooner VGA Heatpipe CL-G0009」

 CL-G0009は、グラフィックスカードを表裏のシートシンクで挟み、2本のヒートパイプで熱を逃すファンレス仕様のグラフィックスチップ用クーラーだ。

 ヒートパイプは、グラフィックスカード一段分下にある拡張スロットから排出し、先端に設置されるフィンが直接外気に触れることで効率的に放熱する仕組みとなっている。ネジ位置を調整できる構造のようで、NVIDIA、ATI両社のグラフィックスチップ搭載製品に対応するようだが、具体的な対応製品は明らかにされていない。

 入荷した高速電脳は「ケース背面に熱がこもらないようにすればなかなか冷えそうですが、発熱量の多いハイエンドモデルに使うのはあまりおすすめできません。それでも、室内の気温が低ければ、ほかのファンレスクーラーよりもよく冷えるのは確かです。徹底的な静音志向のユーザーならチャレンジしてみてはいかがでしょうか」と話す。

製品サーマルテイク「Schooner VGA Heatpipe CL-G0009」
入荷ショップ
高速電脳 4980円
PCパーツショップ・CUSTOM 4980円


今週の掘り出しモノ市

 冷却パーツや光モノ、サプライ系パーツの品揃えに定評のあるPCパーツショップ・CUSTOMが今週末の日曜日まで大規模な特価セールを開催している。

 電源ユニットやCPUクーラーなどを通常価格の10〜50%引きで提供するようで、例えばainex製の静音電源「AQT-03460GD」が1万3800円、SUPERFLOWER製14センチファン搭載電源「SF-480T14」が8980円で提供されるなど、電源ユニットは特に人気モデルが揃っている。

 もともと低価格の設定からさらに数千円ほど値下げとなっているので、電源周りの強化を考えているユーザーは要チェックだ。

photo キャンペーンを告知するPOP。製品ごとに限定数が異なるので、事前にチェックしておきたい
photo 電源ユニットは、2005年発売の「AQT-03460GD」をはじめ、1年以内に登場した製品ばかり。24ピン対応は当たり前で、PCI-Express環境でも十分に使える
photo メモリに装着する光モノパーツ「RAM-MOD2」が、2本で980円とお買い得。通常は1本980円で販売している

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