“AV機器風ベアボーン”にAV機器の性能は宿るか――「S-Presso Deluxe」を試すベアボーンキット(2/4 ページ)

» 2005年02月24日 17時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

ドライバレス&トップオープン式の筐体は自作初心者も簡単

photo このようにケースが開く。これだけでも開口部が広いが、さらに電源も簡単に取り外せる

 次は内部をチェックしてみよう。

 ケースオープンの方法はかなり容易で整備性はよい。ねじをドライバーで取り外すといったことも必要ないドライバーレスのメンテナンスが可能となっている。まず背面の手で回せるローレットスクリューを外し、フレームを前に引き出すと上方向にオープンできる仕組みである「トップオープン方式」が採用され、電源とそのフレームも簡単に取り外し可能となっている。

 このトップオープン式により、ひと回り大きな筐体のせいでややクセはあるものの、その分通常のキューブPCよりもメンテナンスは容易ではないかと思う。

photo ケース側面とのスペースやDIMMスロットの間隔などにも余裕があり、作業性はよい

 搭載されるマザーボード「P4P8T」はかなりシンプルな構成で、レイアウトも若干余裕があるように見える。メモリスロットは2本、拡張スロットにAGPとPCIを各1基ずつ装備する。今回試したDeluxeバージョンでは、このうちPCIスロットを用いてTVキャプチャーカードが搭載されている。これは、Conexant製CX23883チップを搭載するソフトウェアエンコードタイプの製品のようだ。

photo Linuxでも動くという報告が多いConexant製CX23883チップ搭載のTVキャプチャーカード

 ここでひとまず仕様を確認しておこう。S-Pressoの対応CPUはmPGA478のPentium 4ないしCeleron。一応PrescottコアFSB800MHzのPentium 4/3.40GHzまで対応するが、キューブ型というコンセプトからすれば静音性も考慮し、ほどほどのクロックで、価格もそこそこのNorthwoodコアCPUが適している。mPGA478環境からLGA775環境へ移行したユーザー向けのリプレース用として活用するといったシチュエーションにはしっくり来そうだ。チップセットは1世代古いが、グラフィック統合型のIntel 865Gを採用する。

製品名S-Presso Deluxe(S1-P111)
搭載マザーボードP4P8T
チップセットIntel 865G+ICH6
CPUソケットmPGA478
対応CPUFSB800/533/400MHz Pentium 4、Celeron(Northwood/Prescottコア)
メモリスロット2基(PC3200まで対応、最大2Gバイト)
ドライブインタフェースUltra ATA/100×2、Serial ATA×2
拡張スロットAGPx8×1、PCI×1(うちPCIはTVチューナーカードで使用済み)
グラフィックスIntel 865Gチップセット内蔵
ネットワーク100BASE-TX
ドライブベイ5インチ×1、3.5インチ×1
電源ユニット220ワット(PFC)
その他装備7in1カードリーダー

 ちなみに、HDDと光学ドライブの固定にはプラスドライバーが必要。この部分は少々変わった装着方法を採用しており、専用ねじをフックとして用い、ガイドレールに沿って装着する仕組みとなっている。共振などが起こらないか若干心配だが、簡単に着脱できることは好ましいところだ。

 ただし、キットにはこの専用ねじがミリ・インチ各4本ずつ付属しているが、今回使用した光学ドライブ・HDDともにミリねじタイプだったためキット付属のものでは不足してしまった。細かい部分なのだが、専用ねじを採用するのであれば余裕を持たせて、各8本ほどは同梱してほしいところだ。

photo HDDと専用ねじ。一般的な固定用ねじではない
photo 緑の部分がHDD用のロック機構。右からHDDを押し込むとカチッとはまる。着脱容易なのが特徴だ

 CPUファンも専用のものが採用されている。その位置もファンの向きも、ちょうどサイドの通気スリットの真横に配置され、なかなか考えられたレイアウトといえる。

photo 専用のCPUファン&ヒートシンク。これだけはドライバーが必要。なお、ファンサイズも大きめでヒートパイプも使用した本格タイプとなっている

AV機器のようにTVやDVDなどが視聴できるInstant On機能

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