“かゆいところに手が届く”アーム式ファンステー――「PS-FreeArm」週末アキバPick UP!レビュー(1/2 ページ)

» 2005年03月09日 12時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]

 ファンを設置する場所といえば、PCケース背面や、3.5インチシャドーベイの前方などが多い。最近では、左側面に大型ファンを搭載するケースも増えているが、空気の流れができにくく、熱がたまりやすいメモリスロット周辺や電源ユニット脇などには、据え付けのファンの風だけでは難しいこともある。

 そのような場合に便利なのが、ジャパンバリューの多関節ステー「PS-FreeArm」である。その関節により、自由な位置にファンを向けられるというのが特徴となる。

photo ジャパンバリュー「PS-FreeArm」。実売価格は2500円ほど

 PS-FreeArmは、3つのアームとヒンジで構成される全長239ミリのアーム型ファンステーだ。6センチから12センチのファン装着が可能で、ヒンジ部を曲げて自由な角度で固定できる。ヒンジの可動角は根元部が360度。アーム部分の両端がそれぞれ200度、ファン固定部は360度となっている。数値だけ見てもイメージしにくいので、実際に取り付けてみることにしよう。

設置はどこか板状のところにはさみ込む……が意外と場所がない

 まずは、ファンを取り付ける。PS-FreeArmは厚さ25ミリのファンを想定して設定されているため、18ミリ厚タイプなどの薄型ファンでは、ステーとファンの間に隙間が出てしまう。この場合はナットや厚みのあるワッシャーなどを用いて固定しなければならない。

photo 薄型のファンではステーに隙間ができ、固定にちょっと工夫が必要

 ところでPS-FreeArmは、PCケースに固定する場所が意外と限られることが分かった。ステーは、根元部にある2本のねじでPCケース内のシャシーなどに挟み込んで固定する仕組みになっている。

 設置はブランクベイあたりを利用するのが確実だが、2本のねじは4センチほど離れ、そのステーは1段+α分の長さがあるため、1段ぶんしか空いていない場合にはうまく固定できない。確実に固定するには2段ぶん以上のスペースが必要、そのほかに取り付けられる場所を見つけるとなると、ケースによってはちょっと苦労するかもしれない。

photo 5インチの1段分ブランクベイに装着しようとしたが、無理
photo 筆者のケースは、3.5インチシャドーベイの外側部分が丸く突出している形状をしていたので、ここに挟み込んで固定できた

ん? 時間が経つとだんだん垂れ下がっていく仕様?……

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー