当初は不足気味だった。ペン入力対応のアプリケーションも着実に増加している。家庭用途では、対応グラフィックスソフトで手書きのイラストやマンガを描いたり、はがき作成ソフトと組み合わせて絵はがきを送ったり、デジカメの画像に手書きメッセージを加えたりと、通常のPCでは面倒なこともタブレットPCではいとも簡単に実現できる。
ビジネス用途では、Microsoft Office 2003で標準でタブレット機能がサポートされており、WordやExcelに手書きメモを追加できたり、Outlookで手書きイラストをメールしたり、PowerPointではプレゼンテーション資料に手書きのコメントを追加するといったことが手軽に行なえる。
評価機の構成で197,400円と20万円を切っており、ピュアタブレットからコンバーチブルまで対応したタブレットPCとしては最も安価に購入可能だ。そのぶんパッケージはシンプルなので、予算が許せば直販サイトのHP Directplusで実施中のキャンペーンを上手に活用したい。原稿執筆時は、トリワークスの画像仕分けソフトウェアのPicUpDESKをバンドルしたモデルが限定で販売されていた。
ペンによる手書き入力は頭で考えるほど難しいものではなく、一度体験してしまうと通常のマウスとキーボードを使ったオペレーティングがもどかしく感じてしまうことも多々あった。現状では企業内での利用が大半を占めるタブレットPCだが、この快感を一部のビジネスユーザーにとどめておくのはもったいない。本機はノートブックPCとしても扱えるため、個人用途でも導入しやすいタブレットPCとして、注目に値する1台といえるだろう。
型番 | TC1100 |
CPU* | 超低電圧版Celeron M 353(900MHz) |
チップセット | Intel 855PM |
メモリ* | DDR SDRAM 256MB(最大1536MB/PC2700) |
メモリスロット | 200ピンDIMM×2(空き1) |
液晶ディスプレイ | 10.4インチTFT(電磁誘導式デジタイザー内蔵) |
画面解像度 | 1024×768ドット |
ハードディスク | 40GB |
光学ドライブ* | ‐(別売Tablet PCドッキングステーションのマルチベイまたは別売HP外付けマルチベイに装着可能) |
フロッピードライブ* | ‐(別売Tablet PCドッキングステーションのマルチベイまたは別売HP外付けマルチベイに装着可能) |
グラフィックスチップ | NVIDIA GeForce4 Go 420(AGP 4X) |
グラフィックスメモリ | DDR SDRAM 32MB |
サウンド | チップセット内蔵(AC'97コーデック) |
無線LAN/Bluetooth | IEEE802.11b/g、Bluetooth V1.1 |
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T、FAXモデム |
キーボード | 日本語88キー(外付けUSB接続) |
キーピッチ/ストローク | 18mm/2.8mm |
ポインティングデバイス | プレッシャーペン、ポインティングスティック |
カードスロット | SDメモリカード、PCカード(TypeII×1/CardBus対応) |
インターフェイス | USB 2.0×2(うち1基は外付けマルチベイ用電源コネクター付き)、アナログRGB出力、赤外線、ヘッドフォン、マイク×2など |
バッテリー仕様* | リチウムイオン(11.1V 3600mAh) |
バッテリー駆動時間 | 約4時間 |
バッテリー充電時間 | 約3時間/約3〜5時間(電源オフ/オン時) |
サイズ | W274×D216×H20mm |
重量 | 約1.4kg(キーボード装着時約1.8kg) |
OS* | Windows XP Tablet PC Edition 2005 |
価格 | 197,400円(税込) |
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* = カスタマイズ可能な項目
価格はHP Directplusの場合(4月21日現在)
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