第22回 ペットと個性の関係今日から始めるデジカメ撮影術(1/2 ページ)

» 2005年05月12日 10時37分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 連載第4回のペット編では、動物の目線で撮ってみよう、室内は暗いので手ブレに気をつけよう、という技術以前の話が中心だった。今回はもうちょっと細かい技術編である。

黒いペットと白いペット

 まずは露出だ。カメラはどれもそうなんだけれども、できるだけ同じ明るさの写真を撮ろうとしてCCDに当たる光の量を調整する。当たる光が多すぎると真っ白になるし少なすぎると真っ黒だ。そのため、カメラはレンズを通して入ってくる光を測って(測光という)、白いところが多いとカメラは「明るすぎる」と判断して暗めに撮ろうとするし、黒いところが多いと「暗すぎる」と判断して明るめに撮ろうとするのだ。白は光をたくさん反射するから結果としてカメラにたくさんの光が入り、逆に黒は反射しないからカメラにあまり光が入らないというわけ。

 どのくらい白いところが多いとどうなるかはカメラによって違うんだけれども、一般的な傾向としてはそうだ。

 人物撮影でも背景が青空だと画面全体が明るくなるので、カメラはちょっと暗めに撮ろうとして、肝心の人物が暗くなっちゃう。いわゆる逆光状態だ。もっと極端な話、白い壁をバックに白い服を着た人を撮ったときと、暗い壁をバックに黒い服を着た人を撮ったときでは、写った顔の明るさが全然違う。撮る人から見れば「顔をちょうどいい明るさで撮りたい」と思うんだけど、カメラはそこまでは分からないから、どうしても全体で見ちゃうわけだ。

 ペットの場合もかなり重要だ。愛らしいペットをアップで撮りたい、と思ったとき、それが白いペットだと暗めに、黒いペットだと明るめに撮れるからである。特に深刻なのは黒いペットの場合。室内で黒いペットを撮ると、カメラは必要以上に明るく撮ろうとするため、シャッタースピードが必要以上に遅くなり、すごく手ブレしやすくなるのだ。それに、無理に明るく撮ると黒い毛がいい感じに出ない。

黒ウサギ。オートで撮影
黒ウサギ。−1.3の露出補正をして撮影

 そこで、黒いペットのときは少しマイナスの露出補正をかけてやる。すると黒が締まっていい感じになる。

 逆に白いペットのときは、少しプラスの露出補正をしてやるといい。

白猫。オートで撮影
白猫。+0.7の露出補正をして撮影

 これは、うちの猫が舌をしまい忘れたまま洗濯物の上で寝てたので思わず撮影したもの。でもやや暗めだったので+0.7の露出補正をかけて撮り直したものだ。

 こういう逆光っぽいケースでは、スローシンクロでストロボを焚くのもいい。

白猫。スローシンクロでストロボを発光させた

 どのくらいうまくいくかはカメラによりけりだが、逆光っぽさをいかしつつ正面にもちょっと光が当たってくれた。

 他にも露出補正の例を挙げてみよう。これは猫用ベッドに無理矢理入って、ともえ状に寝ている二匹である。

2匹には窮屈。オート
2匹には窮屈。+1の露出補正

 このように、全体に白が基調の時はプラスの露出補正をかけると効果的。

白い時はホワイトバランスにも気をつけよう

 白いペットの時はホワイトバランスもチェック。

 照明の色に影響されやすいのが白いペットの特徴。だから、部屋の照明やデジカメのオートホワイトバランス機能の効き具合によっては赤くなったり青くなったりしがちだ。そういうときはさっと色を合わせてしまうといい。

 下の2枚は、突然の来客に猫が驚いてどこかへ消えたと思ったら、洗濯機の中に隠れてました、という図。オートで撮ったら照明の色のせいで赤っぽくなってしまったので、ホワイトバランスを白熱灯にセットして撮り直し。

オートホワイトバランス
マニュアルホワイトバランス

 でも、わざと照明の赤みをそのまま使いたいこともある。

 これは無理に白くすると雰囲気がなくなってしまうだろう。

広角と望遠、近寄ったり離れたりしてみよう

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
  2. 血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す (2026年06月25日)
  3. 手首の負担を減らす“逆チルト”が秀逸! Razer初の多機能エルゴキーボード「Pro Type Ergo」はオフィスの救世主に (2026年06月26日)
  4. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  5. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  6. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  7. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  8. ビックカメラがBTOデスクトップPCの販売を開始 (2026年06月26日)
  9. AM4の勢いは止まらない!? 熱伝導シート付属の「Ryzen 7 5800X3D 10th Anniversary Edition」が登場 (2026年06月27日)
  10. カジュアルゲーマーの最適解になる? 日本HPのゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15」のIntelモデルを試す (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー