しかも本数限定で販売される「一太郎2005 日本語プロフェッショナルシリーズ」では、ジャンルごとに専門辞書がセットになっていて、ビジネスを強力にサポートしてくれる。
例えばビジネス一般向けの[営業・企画編]では、角川類語新辞典がセットになっていて、使用語句の意味が分かるだけでなく、漢字変換作業の中で類義語や反意語まで調べられる。辞書を引かずとも、豊富な語彙を扱えるようになるのだ。
例えば、あなたが「斬新な新商品」を考案したとしよう。その目新しさ、新規性、新進であることを、耳新しい言葉として伝えるにはどうすればいいか、悩むはずだ。
はい、ここで注目。上の段落で使った言葉(「目新しい」「新規」「新進」「耳新しい」)は、すべて「斬新」をキーワードに、角川類語新辞典で変換した類義語である。変換候補と一緒に意味も分かるから、誤用の心配もない。
プレゼンなどで話すだけならば、説得の初歩テクニック「同じ言葉を繰り返す」が使える。しかし文章の場合は、同じ単語を連用するよりも、「類義語にずらしながら繰り返す」方が効果があるのだ。これは物書きの初歩テクニックのひとつである。
一太郎2005 日本語プロフェッショナルシリーズの専門辞書機能は、一太郎以外にも、プレゼンテーションソフトやメールソフトなど、他のアプリケーションでも利用できる日本語環境だ。これを活用することで、ビジネス全般で日本語力のサポートが受けられる。
「伝える・説得する」というビジネスの基本スキルの向上は、心強いだけでなく、生産性の向上にも役立つはずだ。
一太郎2005 日本語プロフェッショナルシリーズには、一般ビジネスパーソン向けの[営業・企画編]だけでなく、さらに専門的なものもある。それが[法曹界編]と[行政編]である。
法曹界編では、一太郎2005と法律用語辞書として定評のある「有斐閣法律法学用語変換辞書V2 for ATOK 2005」がセットになり、法律関係者や企業の法務部門などで役立つ内容になっている。法律用語が正しく変換できるだけでなく、「雇均(こきん)」のように法令名略語を入力すると、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」と正式名称が一発変換される機能も持つので、入力の省力化にも役立つ。
一方、行政編は「ぎょうせい公用文表記辞書」がセットになり、公用文の表記基準に則った文書作成が可能になる。また、公用文は本来、平易な言葉遣いですべての人にわかりやすい文章を目指したもの。ATOKにぎょうせい公用文表記辞書を組み合わせると、難解な言葉は言い換えが推奨される。わかりやすい公用文を書く上で役立つだろう。
表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、メールソフトと、PCを使いこなすビジネスパーソンの中には、ワープロの使用機会が減っている人もいるだろう。
しかし、改めて「一太郎2005」を使ってみると、一太郎がワープロとして新たなステージに昇ったことが分かる。文書を作成し、印刷するという「清書ソフト」の域を飛び越えて、論理的思考をサポートし、ドキュメントとしてまとめて形にするソフトウェアになっているのだ。
その象徴ともいえるのが、「アウトライン機能」である。
思考のプロセスを箇条書きとして整理・構築するアウトライン機能は、他社製ワープロソフトや専用アウトラインプロセッサなどにもあり、それほど目新しいものではない。しかし、一太郎2005が優れているのは、アウトライン機能と文書整形機能が動的に結びついていることだ。
アウトライン画面で項目を立てて、論理的思考の軌跡を階層化して書き込んでいく。この段階は、いわば「思考プロセスのメモ」であり、多くのユーザーがこの箇条書きを元に文章を清書していることだろう。
しかし、一太郎2005の場合、アウトラインの内容をそのまま自動整形する機能が備わっている。デザインは複数のスタイルから選ぶことができ、自動整形の結果はナレッジウィンドウのプレビュー画面でリアルタイムに確認できる。
スタイルは、ビジネス文書から論文向けまで多彩なセットが標準搭載されている。また、「アウトライン」モードから「基本編集」モードに切り替えれば、細かな装飾に手を入れることもできる。
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