既報のように、NECから同社の低価格PCシリーズ「ValueOne」の新モデルが発表になった。既存のモデルはベーシックモデルとして併売され、今回追加されるラインアップはいずれも高性能なハイエンドモデルとなる。
最上位モデルの実売価格は13万5000円前後とのことで、ライバルとしては、先日Gatewayが発売したPentium D搭載モデル「714JP」(実売価格12万9800円)が該当しそうだ。今回は最上位モデルとなる「ValueOne MT850/2A」を取り上げて、その作りや性能について評価してみる。
MT850/2Aは、CPUにデュアルコア対応のPentium D 820(動作クロック2.8GHz)を搭載したモデル(最下位モデルの「MT600/2A」はPentium 4 521(動作クロック2.8GHz)を搭載)。チップセットはIntel 945Gで、評価機が搭載するマザーボードの型番に「MS-7186」とあることからMSI製であることがうかがえる。
グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 900を利用。HDD容量は500Gバイト。これは250Gバイトのドライブ2基をRAID 0構成にした状態で出荷される。RAID機能はサウスブリッジのICH7Rに内蔵されたコントローラを利用している。メインメモリは512MバイトのDDR 2-533MHzを256Mバイトのデュアルチャネルで実装する。光学ドライブは全モデルとも片面2層書き込み対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。
搭載するマザーボードはmicro ATXだが、ケースは一見するとmicro ATX用と思えないほど大柄だ。ケース前面の最下部にあるカバーを開くとそこにはUSB端子が1基のみ。最近の自作PC用ケースでも、ここにはオーディオ出力端子を備えるなどインタフェースのレイアウトは工夫されているのに、このシンプルさはユーザーの使い勝手を害うのではないだろうか。
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