Turion 64搭載のハイパワーノート――ソーテック「WinBook WV830」(2/2 ページ)

» 2005年08月19日 17時57分 公開
[池紀彦,ITmedia]
前のページへ 1|2       

HDDキャッシュ容量の低さが一部テストに影響するが

 さて、続いては前回予告したように、WV761とWV830、というより同クロックのモバイルSempronとTurion 64以外は同スペックノートPCのベンチマーク結果を比較していく。

WV830WV761
PCMark04-PCMark25802342
PCMark04-CPU2991.02966.0
PCMark04-Memory2592.02653.0
PCMark04-Graphics495.0458.0
PCMark04-HDD2880.0 2773.0
PCMark04-WMV Video Compression37.737.1
PCMark04-DivX Video Compression43.542.1
Business Disk WinMark 9949305910
High-End Disk WinMark 991660019000
BBench Ver1.01 2時間23.5分2時間12.5分

 まず、PCMark04のスコアだが、CPU性能の高さや搭載するHDDの回転数がそのままスコアに出ている印象だ。メモリテストこそWV761が上回っているが、これは誤差の範囲と言える。

 続いて、WinBench99ベンチマークを実行してみた。「High-End Disk WinMark 99」ではほとんどのテストでWV830がWV761を上回り、一部のテストでは一進一退のスコア。だが「Business Disk WinMark 99」では明確にWV761がWV830を上回る結果を叩き出した。HDDの回転数はWV830が高速なのに、WV761の結果が上回る原因はなんであるのか。

 それぞれ搭載するHDDを調べてみると、WV830はWestern Digital「WD800UE」なのに対して、WV761はSeagate「Momentus 4200.2」シリーズの「ST960821A」を搭載していた。

 WD800UEは5400rpmだがキャッシュは2Mバイト。ところが、ST960821Aは4200rpmでキャッシュが8Mバイトとなっている。この違いがテストのスコアに影響したのではないかと推測される。

 また、バッテリー持続時間も比較してみた。測定は前回同様、フリーのバッテリ測定ベンチマークテストツール「BBench Ver1.01を用いた。

 WV830はバッテリー駆動時にCPUクロックが800MHzに設定される。その状態で液晶の輝度を最大にして計測した結果、バッテリー駆動時間は2時間23.5分となった。動作クロックがWV761より高速ながら、WV830がわずかではあるが長時間駆動しており、Turion 64のモバイル性能の高さを垣間見ることができた。

 WV830は、プレインストールソフトなどがほとんど入っていない素うどんに近い状態の製品だ。前回紹介したWV761はどちらかと言うと豊富なプレインストールソフトを搭載しており、初心者が初めて買っても安心できたのと比べると、WV830を初心者がいきなり購入するのはちょっと厳しい。その代わり、現在所有しているPCの置き換え目的には最適と言える。

 

 個人的には、今回搭載していたTurion 64 MT-28を搭載したコンパクトノートを期待したい。今回のテストでTurion 64のモバイル性能の高さを垣間見たので、この性能をもっと持ち運び重視のコンパクトノートに搭載して試してみたいと思ったからだ。CPUが持つ「モバイルポテンシャル」は非常に高いと思えるので、今回のWV830をきっかけに、同社のコンパクトノートラインアップにもTurion 64搭載モデルを加えてほしい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. Windows 11でサインイン後に「画面が真っ黒になる」事象が確認される 発生時は暫定解決策あり (2026年09月28日)
  2. 圧倒的な通気性と航空モチーフのデザインが光る「ANAオリジナル タフな背中がムレにくいビジネスリュック」を試す (2026年09月28日)
  3. 「Copilot+ PC」ブランドは終了したのか? 普及に伴い変化するMicrosoftのAI戦略 (2026年09月29日)
  4. 斜め吸気や底面ARGBなどThermaltakeの新作ピラーレスケースが話題に! Lexar製SSDはモデル数が拡充 (2026年09月28日)
  5. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  6. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  7. 入手困難な「PS5 Pro」の販売がソニーストアで再開 発送は11月以降、購入申込み条件はPS5/PS4のプレイ実績60時間以上 (2026年09月28日)
  8. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  9. 余ったTVやディスプレイをフォトフレーム/サイネージ化できるサンワのVESAマウント対応プレーヤーを試す (2026年09月29日)
  10. Ryzen AI Max+を搭載したハイスペック9型ミニノート「GPD WIN Max 3」 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー