レビュー
» 2005年10月21日 15時01分 公開

i-RAMで「HDDレス」の「HDDレコーダ」なのだ(前編) (2/3)

[河野寿,ITmedia]

なかなか1Gバイトでは収まらない

  • HDD容量1Gバイト以下で動くこと
  • (CUIは敷居が高いので)GUIで操作できること
  • (保存場所はさておき)MythTVが使えること
  • なるべくお手軽にインストールできること

 この調査のために、13GバイトほどのHDDを用意していろいろなディストリビューションを入れてみた。OSとその他もろもろで800Mバイト以下に収まるようであれば、MythTV関連で必要な容量が200Mバイト以下なので何とかぎりぎり「1Gバイトのi-RAM」に収まるはずである。

 まず最初にCD-ROM1枚で起動するディストリビューション「Berry Linux」を使ってみた。これは広く知られている「Knoppix」に似ているが、Fedora Coreをベースにしたシステムなので(KnoppixはDebianベース)「mythtv-suite」という丸ごとパッケージが使える(はず)なのも心強い。このパッケージがないと山のようにあるMythTVとその関連のパッケージを個別に導入するといった、もうそれだけで「おなかいっぱい」になりそうな作業が待ち受けているからだ。

 ところがどっこい。Berry Linuxに落とし穴があった。CD-ROM1枚なので、HDDにインストールしてもせいぜい1Gバイト以下だろうとタカをくくっていたのだが、Berry LinuxやKnoppixで使われている「cloop」という圧縮ループバックデバイスではかなり圧縮を効かせているようで、HDDに展開すると3倍程度に膨らんでしまう。とてもとても1Gバイト以内などというのは難しい。

 ならば、圧縮せずにそのままi-RAMにコピーして使うのはどうか?ところがBerry LinuxにはMythTVは含まれていないので、圧縮したままのファイルシステムにインストールはできない(cloopは読み取り専用)。

 ならば「KnoppMythでも使えば?」となるが、残念ながら、これはKnoppMythでも同じようにネックとなる。KnoppMythはその名前からも想像できるように、KnoppixにMythTVを組み合わせたものであるからMythTVのインストールこそ必要はないものの、我々が一番使いたい「ハードウェアエンコーダタイプのキャプチャカード用ドライバ」が含まれていない(ただし、古いソフトウェアエンコーダタイプのBT878系のキャプチャーカードを使うならそのまま動くことも多いようだ)。

 ハードウェアエンコーダカードに対応した新しいドライバを組み込もうとすると、CD-ROMの中身をHDDに展開しなくてはならない。結局、Berry Linuxの場合と同様に1Gバイトをオーバーしてしまうのである。どちらも、「一度HDDに展開をしてカスタマイズをした後にもう一度圧縮」をすれば1Gバイトでも使えなくはないようだが、とても「お手軽にインストール」とはいかないので、これ以上の探求は断念した。

 では、Fedora Core4で必要最小限のインストールをしてみたらどうだろうか? いろいろ試してみたが、インストールするソフトをかなり絞っても「1.5Gバイト」は必要なようだ(MythTVがX Window Systemを必要としているのでどうしても大きくなってしまう)。さらに、先のハードウェアエンコードカード用のデバイスドライバをインストールするにも開発環境が必要なので、このためにも別途数百Mバイトの空きスペースを確保しなければならない。結局トータルでは2.5GB程度になってしまった。

 一度開発環境をインストールしてデバイスドライバをmakeしたあとに削除してもいいのだが、その過程でよけいなものまで削除されてしまうために、必要なものをまたインストール、という「んっぐあぁあぁあ!」と叫んでしまうような面倒な手順でがんばった結果、Fedora Core4でもなんとか2Gバイト以下には収まった。が、これだけやってもとうてい「ITmediaの“ケチ”な担当者」が渡してくれた1Gバイトのメモリ以下にはなりそうもない。うーん、どうしたものか。

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