きょうはいろんな意味で最高峰な「Pentium Extreme Edition 955」の性能と効率をチェックした(前編):CPU(2/5 ページ)

» 2005年12月28日 03時55分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

2×4の12ボルトコネクタ2つを必要とする3本PCI Express X16スロットマザー「D975XBX」

 今回テストに利用したマザーボードは、チップセットに「Intel 975X」を載せたインテルのATXフォームファクターマザー「D975XBX」だ。Intel 975Xの特徴は、ノースブリッジがサポートする16レーン(x16)のPCI Expressを、電気的にx8とx8に分割して利用できることだ。

PCI Express X16スロットを3つ実装したIntel 975X搭載マザー「D975XBX」

 従来のIntel 955Xでも、物理的にはPCI Express x16のスロットを2つ設けられたが、電気的には1つがノースブリッジからのx16、もう1つはサウスブリッジからのx4となっていた。バランス的にあまりよろしくなかったし、データがノースとサウス間を通ることでシステムにかかる負荷が高くなるなど、ハイエンドゲーマーの間で流行しているデュアルGPUにむいた仕様ではなかった。そこで、Intel 975XではノースブリッジがサポートするPCI Express x16を x8とx8に分割できるようにしたのだ。

 D975XBX自体はPCI Express x16の物理スロットが3つ用意されている。ただし、ノースブリッジから最も遠いPCI Express x16のスロットは、電気的にはx4構成になっており、加えてサウスブリッジに接続されている。従って、トリプルGPUなどに利用できるわけではないので注意したい。あくまでx1なりx4のPCI Expressデバイスを搭載した拡張カードを利用するためと考えるべきだろう。なお、現時点でNVIDIAが公開しているドライバ(ForceWare v81.89)ではSLIは動作せず、ATIのCrossFireに関してはCatalyst 5.13を導入することで動作した。

 D975XBXの電源周りの仕様はかなり厳しい。まず電源コネクタだが、メインの電源コネクタはLGA775プラットフォームで標準の2×12の24ピンコネクタとなっている。また、プロセッサに追加の電力を供給するコネクタには、標準的な2×2の4ピンではなく、2×4の8ピンが使われている。

 この8ピンコネクタはワークステーション用マザーボードなどでは普通に利用されているが、PCではほとんど見たことがない。だが、130ワットを消費するPentium XE 955を安定して利用するにはワークステーションクラスの電源が必要ということなのだろう。

D975XBXに実装された4×2=8ピンの電源コネクタ

 なお、D975XBXのマニュアルによれば2×4の4ピンコネクタでも変換ケーブルをかませば動作可能であるとのことだが、安定性を重視するのであればやはり8ピンコネクタが用意されている電源を利用すべきだろう。

 また、Pentium XE 955を利用する場合、「05B」と呼ばれるプラットフォーム互換ガイド(Platform Compatibility Guide)を必要としており、D975XBXのマニュアルによれば12V2が定格連続電流で16アンペア、ピーク電流では19アンペア必要とされている。こうした厳しいスペックを満たすには600ワットクラスの電源供給ユニットが必要になる。

 もし、Intel D975XBXでマルチGPU構成で利用しようと考えているのであれば、電源供給ユニットにはかなり余裕がある製品を選んでおくべきだろう(もっとも8ピンコネクタがある電源はみな供給電力に余裕がある製品ばかりだが)。デュアルGPU構成を組み込むときにセカンダリPCI Express x16スロットを利用する場合には、一般的な4ピンの電源コネクタをマザーボードに接続しておく必要がある。

 オーディオはSigmatel 9221ないしは9220が搭載されており、いわゆるHD Audioとなっている。標準で7.1チャネル出力に対応しているほか、デジタル出力(S/PDIF)はDollby Digital Liveにも対応しており、WMAのマルチチャネルや2チャネルのオーディオをAC3の5.1チャネルにリアルタイムトランスコードして出力することも可能だ。

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