「CESに」「いって」「まいりました」Weekly Access Top10

» 2006年01月18日 22時07分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 CESにいってまいりました。これは、CESに「行って」「参りました」と変換することもできます。

 CESといったらラスベガス。ラスベガスといったら米国。ということで立ちはだかるのが「英語」であります。サンフランシスコの乗り換え便を「飯を食っていたら」乗り逃がし(実話)、カウンターの係官に「どうか、哀れな日本人に乗り継ぎ便の座席を都合してください」という想いを「ぷりーず、へるぷ、みー」の3文字に凝縮して伝え、CESの小間物展示ブースでわけの分からないブツを見つけると「ほわっと、いず、ぢす」を連発して取材を敢行して「まいりました」。

 ここまで読んで、さぞや皆さん「おいおい、こいつは大丈夫か」とお思いでしょう。当の本人も「こりゃ、どうなることやら」と思ったCES取材ですが、基調講演では「同時通訳」サービスがありました。ありがたいことです。レシーバーの使い方にちょっとコツがいりますが、うまくすればどんなマシンガントークでも日本語で聞くことができます。で、そうやって書いたのが「あの」記事でありました……。

 「家電の祭典」のCESですが、インテルブース、マイクロソフトブースに限らず、会場のそちこちにPCが展示されています。ViivにVISTAといったキーワードが影響しているとは思いますが、「PCと連携してサービスを利用する」というストーリーが目立ちます。日本では「PCレス」という言葉がよく聞かれるデジタル家電ですが、少なくとも米国では「PCがハブとして家庭のいたるところに浸透していく」とつもりである、と感じたのはPCUPdateの「ひいきめ」でしょうか。

 記事では「Quad SLI」に注目してしまったNVIDIAや、その近くにブースを構えていたATIも、展示のメインはそれぞれ「Pure Video」「Avivo」といった高画質なビデオ出力機能です。そういえば、日本のPCメーカーは自社製の高画質化エンジン(とデジタル放送への対応)を差別化のポイントとしていましたが、CESの会場では「10フィートUIならWindows XP MCE」「高画質なビデオ出力なら[PureVideo|Avivo]」一色でした。なんとなく、PCでデジタルコンテンツを扱うならば、これが世界の標準だっ、となりそうな雰囲気です。日本の独自技術はこの波にどう立ち向かっていくのでしょうか。

 そんなことを、帰りの乗り継ぎ(なぜかラスベガスからはるか東にあるシカゴの空港)で「ダブルブッキングで見事キャンセル待ち」をしながら考えたのでありました(実話)。「ぷりーず、へるぷ、みー」(私はシカゴで野宿したくありません。どうか、哀れな日本人に座席を都合してください)

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