東芝のブースにメタノール形燃料電池を採用したノートPCが展示されている。アドオンタイプのバッテリーを付属するモデルはこれまでにも参考出品されてきたが、内蔵タイプで実動が可能なモデルは今回が初のお披露目。(CEATEC JAPAN 2006ではモックの展示となっていた)。
燃料電池はメタノールの化学反応により電気を発生させる仕組み。今回の試作機では本体底面にバッテリーを内蔵し、約5時間ほどの駆動を実現した。「現状は5時間程度ですが、ドッカー装着型(アドオンタイプ)と同じように10時間駆動をめざしています」(同社)。また、カードリッジ式の交換電池によりユーザーによるメンテナンスも可能だという。ただし投入時期については、「モバイル用途を考えると幅広い使用環境が想定されるので、耐久性などの課題はあります。電池の供給をどうするかの問題もありますし」と、ノーコメントだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.