メタノールで駆動する「dynabook SS」が展示WPC TOKYO 2006

» 2006年10月18日 16時26分 公開
[後藤治,ITmedia]

 東芝のブースにメタノール形燃料電池を採用したノートPCが展示されている。アドオンタイプのバッテリーを付属するモデルはこれまでにも参考出品されてきたが、内蔵タイプで実動が可能なモデルは今回が初のお披露目。(CEATEC JAPAN 2006ではモックの展示となっていた)。

 燃料電池はメタノールの化学反応により電気を発生させる仕組み。今回の試作機では本体底面にバッテリーを内蔵し、約5時間ほどの駆動を実現した。「現状は5時間程度ですが、ドッカー装着型(アドオンタイプ)と同じように10時間駆動をめざしています」(同社)。また、カードリッジ式の交換電池によりユーザーによるメンテナンスも可能だという。ただし投入時期については、「モバイル用途を考えると幅広い使用環境が想定されるので、耐久性などの課題はあります。電池の供給をどうするかの問題もありますし」と、ノーコメントだった。

内蔵型燃料電池を搭載する試作機の奥には、同様に燃料電池を採用したオーディオプレーヤーが並んでいる(写真=左)。背面から底面にかけて装着するアドオンタイプの試作機も展示されている(写真=中央)。すぐ側ではDVDプレイヤーと5.1chスピーカーを内蔵したDLPプロジェクタ「TDP-ET20」が置かれ、1メートルの距離で80インチに投射できる超単焦点レンズのデモを行っていた。こちらは北米ですでに販売がはじまっているが、国内モデルは11月初旬程度になる見込み。実売予想価格は20万円前後だ

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