コニカミノルタは11月7日、A4カラーレザー複合機「magicolor 2490MF」と、A4カラーレーザープリンタ「magicolor 2550」の2製品を発表した。価格と発売日は、前者が17万8000円で2007年2月上旬、後者は13万8000円で本日より販売を開始している。
magicolor 2490MFは、プリント/コピー/スキャン/FAX機能を備えたネットワーク対応モデルだ。同社初のカラーレーザー複合機「magicolor 2480MF」の上位に位置付けられる製品で、新たにFAX機能を追加し、PictBridge(カメラダイレクトプリント)にも対応した。
magicolor 2500シリーズを踏襲する小型プリントエンジンの採用により、複合機ながら528(幅)×475(奥行き)ミリのフットプリントを実現し、メンテナンス時でも奥行き715ミリと壁面設置がしやすいのが特徴。また、原稿台までの高さが438ミリと、一般的なオフィスデスク(高さ70〜80センチ)に設置したさいでも人間工学に基づく120センチ程度に収まっており、競合他社製品に比べユーザビリティの面で優位という。


カラーレーザー複合機の月別出荷台数(写真=左)とカラーレーザー複合機の本体サイズ比較(写真=中央/右)。カラーレーザー複合機の市場は、月別出荷台数ベースで昨年比のほぼ2倍に成長(BNS調べ)しており、昨年のキヤノンやエプソンを皮切りに、ブラザー工業や沖データ、リコーなどが相次いで参入。コニカミノルタも今年6月に「magicolor 2480MF」を投入しているプリント部の主な仕様は、印刷解像度2400×600dpi、カラー毎分5枚/モノクロ毎分20枚(ファーストプリントはカラー22秒/モノクロ13秒)。給紙容量は標準で200枚、オプショントレイユニットを追加することで最大700枚まで対応する。
コピー機能では、A4用紙を最大50枚まで積載できるADFを標準で搭載するほか、被写界深度の深いCCDセンサの採用により、厚みのある書籍原稿も鮮明に読み取りが可能。スキャン機能では、読み取り文書を添付ファイルとして本体からネットワーク上のPCに送信する「Scan to E-mail」や、原稿をPDFやJPEGファイルでPCに取り込みファイリングできる「Scan to PC」などを備える。


トナー/ドラムの交換、紙詰まり時の排紙などをすべてフロントから行えるメンテナンス性の高い設計だ(写真=左)。ADFローラー部材の耐久枚数は10万回で、競合他社製品の約10倍という。紙詰まり時に原稿を傷つけないようローラーを上下に分離できる構造になっている(写真=中央)。原稿台にはミリ単位のメモリ表示を記載。また、スリットにシールを貼ることで、通常のADFで原稿に糊などが付着している時に起こる“黒すじ”を防止したという(写真=右)対応OSは、Windows 98SE/Windows Me/Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003。
一方、小型カラーレーザー機の最上位にラインアップされたmagicolor 2550は、新たにポストスクリプト 3(以下、PS)をサポートしたのが特徴だ。同社A3対応カラーレーザー機「magicolor 7450」と同じプリントテクノロジを採用することで、高画質なカラー出力を実現したという。ネットワーク機能を標準で備えるほか、PSに加えてPCLにも対応しており、Windows/MacOS/Linuxに加えて基幹システムにも対応するマルチOS環境で利用できる。内蔵フォントは、日本語PSフォントを2書体(HG明朝、HDゴシック)、日本語PCLフォント2書体、欧米フォントはPSが136書体、PCLが80書体。このほか、主要インクメーカーのインクを使用した「シミュレーション出力」も行える。
主な仕様は、印刷解像度9600dpi相当×600dpi、カラー毎分5枚/モノクロ毎分20枚(ファーストプリントはカラー22秒/モノクロ13秒)、給紙容量は標準で200枚(オプショントレイの追加により最大500枚)。筐体は「magicolor 2500」シリーズを踏襲しており、430(幅)×395(奥行き)×349(高さ)ミリとなっている。


プリンタ出力サンプル(写真=左)。オプションの給紙ユニット(4万円)を1段追加して最大500枚の給紙が可能だ(写真=中央)。ドライバの設定で東洋インキや大日本インキ化学工業などのシミュレーション出力が行える(写真=右)
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