とりあえずは、全LEDの出力を最大にして光の当たり具合をチェックしてみた。3色が重なり合って淡い色の光となるが、下段と上段のCN-BAで色が違う。さらに、よくみると、ライトごとにもMAXの色が異なっている。個体差が激しいようだが、それはそれで楽しむのがアウトレット品というものだ。光量が多いため、部屋の明かりをつけなくても、ライトの近くにあるネジはドライバーを使って難なく外せる。ベイの内側など、室内照明が当たりにくい場所に設置すれば、メンテナンス時にも役立つだろう。
CN-BAのつまみは適度に重く、指を離した反動で調整がずれることはない。フロントにそれぞれのサンプルLEDがあるので、全体の光量も直感的に把握できる。調整の後に、上部のライトを赤、下部を緑に設定したところ、マザーボードや拡張カードがクリスマスカラーにライティングされた。しかし、色がつきすぎるうえ、光量が足りない。それぞれオフにしたカラーを10〜50%加えることで、適度な色と明るさを確保した。
ケース全体のライティングがすんだところで、アクセントにクリスマス系アイテムを置けば完成だ。今年発売されたUSB接続のクリスマスツリー「USB-TOY29」や「USB Christmas Tree」もいいが、PC内部を飾るさいに外面のUSB端子からケーブルを内部に引き込んで設置するのはちょっと不格好。
そこで、2006年からヒットを続けている「LEDキャンドル」を購入した。LEDライトで蝋燭の灯火を表現しており、息を吹きかけると消灯する仕掛けを備えている。豆電池で点灯するため、PCパーツとは呼べないものの、PC内部に手軽に置けるのは好都合だ。色は黄色や透明、赤、緑とカラーバリエーションも多い。ここではクリスマスっぽく、赤と緑を購入した。ドスパラ秋葉原本店で1個500円×2個=1000円。
光りモノの魅力は、手軽かつ安価に季節感を演出し、さらに一人きりの冷たい部屋を美しい灯りで暖かく満たしてくれるところだ。寂しさをまぎらわせるために、恋人を自作してわざわざお台場へ出かける必要もない。作業を終えた心地よい疲労感とともに、完成したマシンをぼんやりと眺めていると、なんかもうどうでもよくなってきた 孤独な心が癒されていくのを感じたのだった(編集部注:人によって真逆の作用が働く可能性もあります)。
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