「秘密基地を作ろう!」シリーズは、一昔前の特撮やアニメ番組などに登場する「秘密基地」のイメージを、タカラトミーがUSBデバイスとして製品化したもの。敵機迎撃システム、自爆ボタン……思わず「総員撤退!」と口走ってしまいそうなガジェットである。USBバスパワーで動作し、付属ソフトの「司令室」を使ってPC上からコントロールできるのが特徴だ。
この「司令室」には製品ごとに機能が用意されており、簡単なマクロで任意の動作をさせたり、異なる製品と連携して動かすことができる。現在4種類がリリースされているが、今回使用したのは「EMERGENCY BUTTON」と「GLITTER PANEL」の2つ。さらにより“雰囲気”を出すため、NECダイレクトとタカラトミーとの共同企画で販売されていた作戦司令室仕様のノートPC「Lavie G」を使って、“秘密基地”の魅力を探ってみた(※なお、この秘密基地専用LaVieはすでに販売を終了している)。
「EMERGENCY BUTTON」はその名称の通り、秘密基地で緊急時に最終兵器を使ったり、自爆装置を起動する、といったシチュエーションで使用される「緊急ボタン」をイメージしたものだ。ボタンは上下に開くシャッターに保護されており、表面にある三角をボタンを押すとシャッターが開き、中の緊急ボタンを押すことが可能になる。
シャッターはいかにもホビー用の小型モーターでプラスチックギアを駆動している、という感じで「ジジジ」とちょっと安っぽい音を立てながらゆっくりめに開くが、雰囲気はなかなか。初期設定でも連動して「指令室」が効果音を再生してくれるが、これなしでも十分雰囲気はある。
基本的な使い方は緊急ボタンを押すことによってイベントを実行する。イベントには電源操作(シャットダウン/再起動/ログオフ/スタンバイ/休止)、任意のアプリケーションの起動、マクロ実行のいずれかが割付可能だ。またイベント起動前に任意の動画や音声を再生させることが可能で、いかにも秘密基地といったデータが豊富に付属している。設定次第ではボタンを押してからイベントを実行する前、例えばWindowsのシャットダウンが開始される前に何十秒も動画や音声が流れることになるが、これを楽しめてナンボの製品だ。
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