キーボードは、本体を両手で持ちながら左手と右手の親指で扱うスタイルになる。キーボードはさすがに小さいが、各ボタンは適度なクリック感があり、VAIO type Uより入力しやすいと感じた。SHIFT、FN、CTL、ALTの各キーにはLEDが用意されており、2度押しすることでLEDが点灯して各キーをロックできるため、コピー&ペーストのショートカット操作なども無理なく行える。
ポインティングデバイスは、右手親指でスティックの操作、左手親指でクリックを行うように設計されている。スティックはThinkPadのようなツルツルしたゴムの質感ではなく、ザラザラした質感だ。スティックの反応は良好で、微妙なポインタの操作も難なく行えた。クリックボタンは、上に左クリック、下に右クリックを配置しており、大きめでしっかり押せる。キーボード左下にデスクトップ画面のズームイン/ズームアウトボタンを用意しているのも気が利いている。
前述のように、液晶パネルには電磁誘導式デジタイザが搭載されており、オプションのデジタルペンで画面に直接触れて操作できる。Vista Ultimateにはペンタブレット機能が標準搭載されているため、ペンによる操作にショートカットを割り当てるような使いこなしも可能だ。ただし、デジタルペンを本体に収納するスペースがない点と、センサーが感圧式ではないため、指で操作できないのは惜しいところ。
OQO model 02にはオプションで光学ドライブ内蔵のドッキングステーションも用意されている。HDMI出力、アナログRGB出力、USB 2.0×3、ヘッドフォン出力、そしてDVDスーパーマルチドライブ(もしくはDVD-ROM/CD-RWコンボドライブ)が搭載されており、デスクトップPCとして使う場合に便利だ。ドッキングステーションには、HDMIからDVI-Dへの変換アダプターも同梱されている。
非常に小型かつ洗練されたデザイン、5インチのワイド液晶、充実したネットワーク機能に加えてHDMI出力まで搭載し、さらにはVista Ultimateが動作するという事実。価格は高いが、小型のモバイルPCに目がないユーザーにとって、OQO model 02は所有欲をくすぐられる一品だろう。次の機会には、より突っ込んだレビュー記事を掲載する予定だ。
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