大陸美人に会いたいなら中国電脳街に行こう山谷剛史のアジアン・アイティー(2/3 ページ)

» 2007年05月01日 15時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]

日中の電脳街は“店員”が違う

 日中の電脳街の違いはこれだけにとどまらない。

 まず「若い女性店員が多い」。日本だったら「ここ、何の“お店”ですか?」といいたくなるほど若い女性店員が多いのだ。しかも、全員が美しい(そう思うのは筆者だけか?)。広大な国土を誇り、東西文化が入り乱れる中国だけあって、電脳街の地域によって店員の顔つきもだいぶ変わってくる。広東省にある電脳街の女性店員は南方系ともいえるベトナム人らしい顔つきだが、北京や上海の電脳街の女性店員は、中国の王道的顔つき(日本で紹介される典型的な中国人)といった具合だ。

こ、こんな感じで知的大陸美人がずらりと並んでいるのですかあぁぁぁぁぁっ!

 そんな女性店員……、いやこれは男性店員にもいえることだが、彼らの商品知識はスペックの丸暗記に近く、客の質問に機転が利くアドバイスができる店員には今まで会ったことがない。そのため、中国の電脳街では店員に頼り過ぎない自己責任で購入する覚悟が必要になる。

 彼らは「公私混同」を気にしない。女性店員が多いことと関連するが、小さな子どもを連れてきて仕事をする女性店員が目立つ。客が連れてきた子どもではなく店員の連れてきた子どもが電脳ビルの中を走り回るのも中国と日本の電脳街の違いだ。ただ、中国の家庭事情もあっるので、子どもを職場に連れてくることを“公私混同”というのはいささか言い過ぎかもしれない。それよりも、「仕事中に」「カウンターのすぐ脇で」弁当を広げて食事をしたり、チャットをしたり、PCゲームをしたり、映画のDVDを見たり、マージャンやトランプで遊んだり、というのは「客に見られている店員さんとしていかがなものか」と日本から来た観光客は思うかもしれない。

 でも、こういう「態度の違い」については「日本の価値観を一方的に押し付けるのはトラブルの元ですよ」と補足しておきたい。そのように理解することで、ディスプレイを販売する店では、数十台ならぶ画面に店員が遊ぶソリティアが表示されていたり店員が見ているDVDビデオが店中で映し出されているだけでなく、そこに客やらほかの店の店員やらが集まって街頭テレビ状態となっていたりするのを「面白い」と感じることができる。取り繕っていない、中国人の素の振る舞いがが電脳街に行けば観察できるわけだ。

こんな感じでお母さんは子育てをがんばっています
こんな感じで店員さんは昼飯食ってがんばっています

電脳街では客引きと口八丁な店員に注意せよ

 中国では値札をつける習慣がない地域がある。そういうところでは値段は交渉次第となる。希望小売価格というのは、アセンブリパーツ以外はだいたい各メーカーが設定しているので、事前にメーカーのWebページで調べておけば、たとえふっかけられても定価で購入できる。アセンブリパーツにしても店のどこかに価格票があるので、そこに書かれている価格を確認しておけば法外に高い値段で買わされることもない。もし、高い値段でしか販売しない、と店が強気で出てきたら拒否すればいい。

 こうして、日本人でさえも自己防衛ができるというのに、電脳街では詐欺事件が絶えず発生して中国のIT系Webメディアを賑わせる。中国随一の電脳街といわれる北京の中関村も(そこに多くのIT系Webメディアが拠点を構えているという理由もあるが)、熾烈な店舗間競争に起因する強引な客引をする店員が多いため、何かと問題の電脳街として報道されることが多い。関連するニュースによると、「おいおい、見ていきなよ」といった感じで腕を軽く叩かれて店の中に引き込もうとする店員の中には、儲け欲しさに詐欺まがいのことをするものがいるそうだ。

 白色と黒色のモデルがあるノートPCで黒色モデルばかりが売れている場合、在庫があるにも関わらず「黒色モデルはありません」といって白色モデルを販売してしまう店員や、たいしたスペックでもないのに「これはCeleronの“なんと3.20GHz”CPUで、HDDは“高速”4200rpmの“大容量”40GバイトのノートPCです。表面の黒色は“特殊コーティング”がしてあるんです」とあたかも高スペックかのように語る店員、また定価より高く価格を示して販売したり、その高い販売価格でないと売らなかったりと、いずれも作り話でなく、口八丁な店員にひっかかって詐欺にあったという実話だ。

 ただ、さすがに暴力沙汰の話は聞いたことはない。

 また、幸いなことに北京にしろ上海にしろ、店員は外国語も話せないし、外国人をだますだけでの話術もないのか、普通に対応してくれる。とはいえ、買うものが決まっているのならば、事前に値段だけはチェックしてから購入するようにしたい。

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