富士通のUltra Mobile PCを分解して、見た!――FMV-BIBLO LOOX U50WNVistaは入っていませんが(1/2 ページ)

» 2007年06月12日 12時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

Intel Ultra Mobile Platform 2007採用のUMPCが個人向けPCに登場

FMV-BIBLO LOOX U50WNで、液晶部分が時計回りに180度回転する

 先日開かれたIDF 2007 Beijingでは開発コード名「McCaslin」こと「Intel Ultra Mobile Platform 2007」が発表され、UMPCに対する期待が高まりつつある。5月16日には、富士通からIntel Ultra Mobile Platform 2007対応の企業向けモデル「FMV-LIFEBOOK Uシリーズ」が早くも発表されたが、6月12日には同社の個人向けPCシリーズ「FMV-BIBLO LOOX」でもUMPCの投入が行われた。

 この「FMV-BIBLO LOOX U50WN」は、前述のFMV-LIFEBOOK Uシリーズと同様、Intel Ultra Mobile Platform 2007を採用しており、CPUには開発コード名で「Stealey」と呼ばれていたIntel A110(800MHz)を搭載する。512KバイトのL2キャッシュを備えたシングルコアのCPUで、DothanコアのCeleron Mがベースになっている。製造プロセスルールは90ナノメートルで、TDPが3ワット、パッケージサイズが19×14.5ミリと小さいのが特徴だ。

 組み合わされるチップセットは開発コード名「Little River」ことIntel 945GU Expressで、22×22ミリのノースブリッジと15×15ミリのサウスブリッジという極小パッケージのチップで構成される。

 今回、FMV-BIBLO LOOX U50WNの試作機を入手できたので、早速Intel Ultra Mobile Platform 2007の中身をチェックしよう。

注意

製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは編集部が使用した製品のものであり、すべての個体にあてはまるものではありません。また、試作機ゆえ実際の製品とは異なる可能性があります。


確かに小さいCPUとチップセットのパッケージ

 大人の片手にすっぽりと収まる171(幅)×133(奥行き)×26.5〜32(高さ)ミリというボディサイズ(標準バッテリ搭載時)に、重量が約580グラムという抜群のコンパクトさを誇るのがFMV-BIBLO LOOX U50WNだ。タッチパネル式ワイド液晶ディスプレイは、サイズが5.6インチで解像度は1024×600ドットとなる。LEDバックライトを採用しており、ドットピッチは0.12ミリだ。

 56個のキーを配置したキーボードは、キーピッチが約14ミリ/キーストロークが約1.3ミリとボディサイズに比例して小さく、両手を使ってホームポジションに手を置くスタイルでは少々窮屈だ。むしろ本機を両手で覆い、親指だけでキー入力する方がやりやすい。

1024×600ドット表示対応の5.6インチワイド液晶ディスプレイを搭載する(写真=左)。ボディカバーを外したところ(写真=中央)とキーボードのアップ(写真=右)

キーボードユニットは実測値で約21グラムほど。56個のキーを並べている(写真=左)。キーボード下に配置された放熱板の表(写真=中央)と裏(写真=右)で、CPUやノースブリッジの熱はこの板を伝って拡散される

液晶ディスプレイは時計回りに180度回転する機構を採用し、内部に無線LANのアンテナが内蔵されている(写真=左)。天面部分は白一色で、LOOXのロゴがプリントされる(写真=中央)。液晶の右側面下部に指紋認証ユニットを内蔵する(写真=右)

 実際、マザーボードのサイズは148×100ミリと小型で、重量も約72グラムと軽い。Intel Ultra Mobile Platform 2007の採用でCPUをはじめ、ノースブリッジとサウスブリッジのパッケージがコンパクトになり、基板面積の小型化を実現しているのが一目で分かる。

マザーボードの表面で、中央下部にCPUやチップセットがまとまっている(写真=左)。裏面には2基のMini PCI ExpressカードスロットやCF TypeIIのカードスロットおよびコントローラチップが並ぶ。写真はオンボードメモリが1Gバイトのモデルで、両面にメモリモジュールを実装する。基板には“MADE IN JAPAN”のシルク印刷が見える

左から800MHzで駆動するCPUのIntel A110(19×14.5ミリ)、Q682945GUと刻印されたノースブリッジ(22×22ミリ)、PC82801GUと刻印されたサウスブリッジ(15×15ミリ)

SSDは搭載せず、1.8インチのHDDを内蔵する(写真=左と中央)。BTOでは容量30Gバイトと40Gバイトを選べ、試作機には東芝製のMK3006GALが採用されていた。右の写真はIEEE802.11a(J52/W52/W53)/g/b対応の無線LANモジュールだ

SDメモリーカードスロットやサウンド端子は別基板で供給される(写真=左)。コーデックチップのRealtek ALC262は裏面にある(写真=中央)。無線LANのアンテナとモノラルスピーカがセットになった基板(写真=右)

ボディ上面(写真=左)と底面(写真=中央)のカバーでいずれもABS樹脂製だ。40×40ミリのブロアーファンを右側面に備える(写真=右)

標準装備のバッテリーパック(7.2ボルト 2600mAh)で、約4時間の駆動に対応する(写真=左)。別売のバッテリーパックLに交換すると約8時間まで延びる。ACアダプタは重量こそ約258グラムだが、サイズは40(幅)×89(奥行き)×22(高さ)ミリとやや大きめだ

 次のページでは、BIOSやデバイスマネージャの画面をチェックしよう。

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