メインステージでは、サーマルティク社長による新製品説明や水冷キット「BigWater760i」の実演会などが行われた。その中でも、最も人を集めたのは、日本AMDの“兄貴”と、インテルの“神様”こと天野伸彦氏による、それぞれのゲストトークだった。
最初に壇上に上がった土居氏は、AMD製CPUのロードマップについて説明。これまでにアキバのイベントで発表した内容をほぼ踏襲していたが、CPUとGPUで計8コアを駆使するFASN8(First AMD Silicon Next-gen 8core platform)マシンの説明では、実際に稼働している試験中マシンの様子を動画で紹介していた。「暑いうちにアキバで堂々と発表できると思います」(土居氏)という。
また、この後の0時から行われる新型Core 2シリーズの深夜販売イベントについて聞いたところ、「え、やるんだ。……盛り上がるといいですね」と、少し驚いた様子だった。AMD製クアッドコアの発売は、(いまのことろ)11月ごろになりそうとのこと。コチラの深夜販売については「寒い時期ですし。多方面に協力を仰ぐのも大変なんですよ。でも、やれたら楽しいですね」と、多少は前向きに考えてくれている様子だった。
このとき新型Core 2シリーズの深夜販売イベントを控えていた天野氏は、夕方に登場。CPUのロードマップの説明は、消費電力にスポットをあてて進めた。Core 2 Quadは従来のTDP 105ワットから95ワットに下がるが、Core 2 Duoは新型になってもTDP 65ワットを継続するという。「本当はもっと低く表示することもできますが、今後多少の上昇があった時にユーザーを落胆させないため」(天野氏)の方針とのこと。
また、観客からLGA 775ソケットの変更時期について質問を受けた際、「2008年秋ごろにトランジッションするかも。AMDさんと同じように、これからインテルもダイ内部の設計に苦労することになります。ユーザーからすれば“悪魔に魂を売っちゃった”ということかも。しばらくすると、ソケット形状変更のスパンが短くなっていき、“マザーとCPUはセットで買いましょう”という風潮ができるかもしれませんね」と、冗談を交えながら話していた。
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