今週の金曜日から週末にかけて、複数のショップに「Monster X」が入荷している。価格は3万前後で、在庫は潤沢だ。しかし、発売前から問い合わせが多数届いており、週明けには売り切れる可能性が高い。
Monster XはPCI-Express x1接続のビデオ入力アダプタで、D4入力端子経由でレコーダーやゲーム機などの映像をPCのディスプレイに表示する。最大1980×1080ドットのフルハイビジョン表示に対応しており、Blu-rayディスクやHD DVDビデオなどの映像コンテンツをPC上で楽しめるのが特徴だ。
ただ、発売前にショップに届いたリリース情報には録画機能も明記されていたが、製品版は再生専用のカードとして売り出している。「発売の前々日に突然変更の知らせが届きました。政治的な圧力がかかったのかもしれません……」(某ショップ)とのことで、カテゴリも“ビデオキャプチャ”から“ビデオ入力アダプタ”へと変わった。
ところが、裏技を使えば削除されたはずの録画機能が有効になるという噂がまことしやかに流れている。ある店員さんによると「基板のある部分に傷を付けてレジストリを書き換えると、録画機能が復活します」という。
もちろん保証外の使い方だが、録画機能が有効なら、1980×1080ドットのフルハイビジョン映像がそのままHDDに保存できることになる。ほかのショップでも「ぶっちゃけ、録画できます」と語っており、“ビデオキャプチャ”として購入するユーザーがほとんどの様子だ。
なお、類似した製品としては、2006年4月に登場したアースソフト「PV3」がある。D3入力端子経由でハイビジョン映像を取り込み、1280×1080ドットに圧縮して録画できるPCIタイプのカードだ。こちらも大ヒットし、入荷のたびにユーザーが殺到して即日完売する状況が続いた。しかし、「大手メーカーから圧力がかかったようで、2度と製造されないと聞きます」(某ショップ)とのことで、現在は入手困難となっている。
すでに、「Monster Xの録画機能が知れ渡れば、すぐに製造中止や仕様変更の処置がとられるはず。もともと製品には“2007年夏限定”と明記してあるので、初回版を逃すと手に入らない可能性が高いです」(ある店員さん)との声も上がっており、この不安も爆発的な人気を後押ししているようだ。
製品: | エスケイネット「Monster X」 |
入荷ショップ | |
フェイス秋葉原本店 | 2万9770円(週末入荷予定) |
ツートップ秋葉原本店 | 2万9980円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 3万1290円 |
TSUKUMO eX. | 3万1290円(週末入荷予定) |
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