ゲーミングPCにふさわしい高性能パーツで身を固めた本機だが、ゲームプレイでどの程度のパフォーマンスが得られるかは大いに気になるところだ。そこで、今回は本機が推奨スペックを満たす「Microsoft Shadowrun」を実際にプレイしてみた。
ディスプレイ設定は、解像度を1600×1200ドット、モデルとテクスチャの設定を「高」、シェーダーを「詳細」、シャドウを「オン」、アンチエイリアシングを「12」と、最もPCに負荷のかかる設定に変更。この設定で敵味方8人ずつの合計16人が入り乱れる乱戦状態でも、処理落ちはもちろん、フレームレートの低下もまったく見られず、常に滑らかな動きでゲームに没頭することができた。
評価機のパーツ構成なら、Shadowrun以外の3Dゲームでも、そのほとんどをきめ細かい画質で快適に楽しめると思っていいだろう。
続いてベンチマークテストの結果を検証していこう。まずPCMark05の結果を見ると、総合スコアのPCMarksが7893、CPUスコアが7301、Graphicsスコアに至っては10698と、いずれも抜群の好成績をマークしている。3Dゲームへの適性を判断できる3DMark06のスコアも、3DMarksはXGAで10248、SXGAで8837と、標準的な個人/家庭向けPCを圧倒する成績となった。さらに、Final Fantasyオフィシャルベンチマークソフト(Vana'diel Bench 3)の結果も、低解像度モードが9988、高解像度モードが7817と文句のつけようがない結果だ。
このほか、Windows Vistaユーザーなら誰でも簡単に調べられるWindows エクスペリエンス インデックスのスコアも掲載しておこう。基本スコアの5.6は、サブスコアの中で最も低い値となったプロセッサの結果を抽出したもの。残る4つのサブスコアはいずれも5.9と、驚異的といって過言ではない結果を残している。Windows Vistaの操作性についても、極めて快適な使い勝手が得られることを客観的に理解できる結果である。
妥協のいっさいないパフォーマンスを備えた本機だが、気になるのはその価格だ。評価機はグラフィック機能と電源ユニットを標準構成から大幅に強化していることもあり、価格は24万4130円とデスクトップPC本体のみの価格としてはかなり高価である。とはいえ、本機が持つ極上の使い勝手は、この金額を出してこそ手に入るもの。妥協のないゲームプレイ環境を求めるなら、本機を選んで後悔することはないはずだ。
なお、ShadowrunとHalo2の要求スペックを満たすことをセールスポイントとする製品ながら、G-Master IV Intel Edition PLUSシリーズにはゲームソフトをバンドルしたモデルが用意されていない。また、同社の通販サイトからゲームソフトを購入することもできない。本機を購入するなら、自宅に届けられるその日までにゲームソフトを入手しておくことをおすすめしたい。
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