お盆明けのアキバに並ぶ“尖った”製品:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2007年08月25日 12時50分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

瞬殺の「Monster X」と、スルーされるキワモノシリーズ

Monster Xの再入荷を知らせるツートップ秋葉原本店のPOP

 7月末に登場し、瞬く間に売り切れたエスケイネットの「Monster X」が、木曜日の夜からいくつかのショップに再入荷している。価格は初回と同じ3万円弱で、在庫は潤沢。しかし、「多分週末には売り切れるでしょう」(ツートップ秋葉原本店)とのこと。ツートップ秋葉原本店のほか、BLESS秋葉原本店やフェイスアキバ店、TSUKUMO eX.などでも販売される予定だ。

 Monster Xは、D4入力端子からHD映像を取得して、最大1920×1080ドットのフルハイビジョン表示ができるビデオ入力アダプタ。基板のある部分に傷を付けてレジストリを一部加工すると、HD映像がキャプチャできると噂になり、一部のユーザーに大ヒットした。

 もっとも、その人気は“自己責任が問われる使い方”が支えているため、7月末には「コンテンツメーカーからすぐにクレームがくるはず。製造中止には至らなくても、次回以降は仕様を変えてくるでしょう」(某ショップ)との声が大半だった。ところが、ツートップ秋葉原本店によると、今回再入荷した製品は初回版からの変更は見られないという。「PV4が店頭に出回る可能性は低いので、初回に買えなかった人が飛びつくでしょう」とのことだ。

 話題に上った「PV4」とは、アースソフトが製造するD4入力による、HD映像の“キャプチャカード”。独自コーデックのソフトウェアにより1280×720ドットに圧縮されるが、HD映像をメーカーの仕様通りに録画できる。価格は2万円弱で、9月上旬に登場予定とされている。

 しかし、現状ではアキバに出回る可能性はかなり低そうだ。某ショップは「単純に製造が追いついていない状況。初回はアースソフトの直販サイトだけで販売するでしょう。アキバに出回るのは次回以降です。が、おそらくは初回で圧力がかかるでしょうから、まず期待できないですね」と話す。

 なお、Monster Xと同じく“きわどい”新製品も登場している。玄人志向の「KRHK-PCIEX16toX1」で、価格は3000円弱。在庫は少数だが、こちらは余裕をもって買えそうな状況だ。

 KRHK-PCIEX16toX1は、PCI-Express x1スロットにPCI-Express x16対応カードを挿せるアダプタ。帯域を大幅に制限するためカード本来の性能は期待できないが、ビデオ用の拡張スロットを持たないマザーボードなどでの活用が想像される。

 基板には固定金具などはついておらず、幅も中途半端なので「ロープロファイルカードを挿してもフルサイズにならないし、そもそも自重に耐えられません。物理的な問題が解消できても、まともに動くかは分かりませんし……。久しぶりに本物のキワモノを見たという印象です」(某ショップ)と、使いこなすには相当な工夫と知識が求められるようだ。

 クセの強い製品のため、注目はされるものの、購入するユーザーはほとんどいない様子。「Mosnter Xは、企業側に対して“尖っている”から売れるんです。キワモノシリーズはいつも消費者側に尖っているから、扱いに困るんですよね」とは、あるショップの仕入れ担当者の弁。ただ、言葉の節々には武骨な製品への愛情が感じられた。

玄人志向「KRHK-PCIEX16toX1」(写真=左/中央)。TSUKUMO eX.には、Serial ATAやIDEコネクタとUSB 2.0に変換する基板も同時に入荷した。価格はそれぞれ1980円。店員さんは「KRHK-PCIEX16toX1が客寄せで、こちらが本命でしょう」と分析していた(写真=右)

製品:玄人志向「KRHK-PCIEX16toX1」
入荷ショップ:
フェイス秋葉原本店2770円
ツートップ秋葉原本店2780円
TSUKUMO eX.2980円
T-ZONE.PC DIY SHOP2980円
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  10. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー