XPSノートのSLIパワーに驚く!──デル「XPS M1730」(1/2 ページ)

» 2007年10月18日 11時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
従来モデルのXPS M1710から、外見も中身も大変身を遂げたXPS M1730

 デルから先日発表されたXPS M1730は、ゲームユーザーを意識した強力なCPUとグラフィクス性能、そして、派手なイルミネーションを盛り込んだ、XPS M1710の正統な後継だ。特徴的なLEDイルミネーションは、XPS M1710と同じように、前面両端に備えられたステレオスピーカーのスリットとタッチパッド、そして液晶ディスプレイ天面に組み込まれている。

 その演出が、従来モデルのXPS M1710からだいぶ派手になっているのは、先日掲載した発表会記事やフォトレビューで紹介したとおりだ。天面の演出だけを比べても、XPS M1710では“XPS”のロゴが浮き出したように光るだけだったのに対して、XPS M1730は天面中央にある左右の段差にそれぞれ10個も組み込まれたLEDがサイドに向かって放射状に光を放つなど、その雰囲気はXPS 720シリーズに通じるものがある。

天面に組み込まれたLEDで放射状に輝線を表示させる演出はXPS 720シリーズに似ている
天面以外に、前面サイドのスピーカー、キーボードトップ、タッチパッドのXPSロゴも光り輝く

Core 2 Extremeを選べばオーバークロック設定もサポート対象に

 このように、見ためが“派手に”進化したXPS M1730だが、それ以上に進化したのが、内部に組み込まれたパーツの構成だ。こちらも、デスクトップPCラインアップのハイエンドモデル「XPS 720 H2C Edition」に習って、「オーバークロック設定された構成」をユーザーが利用できるようになっている、と書くと、「あれ、BTOで用意されているCPUは定格動作ばかりだが」と反論があるかもしれない。たしかに、XPS M1730のBTOメニューでは、CPUとして「Core 2 Extreme X7900」(動作クロック2.8GHz)、「Core 2 Duo T7700」(動作クロック2.4GHz)、「Core 2 Duo T7500」(動作クロック2.2GHz)が用意されているのみで、XPS 720 H2C Editionのようなオーバークロック設定は見当たらない。

 発表会記事で紹介しているように、CPUでCore 2 Extreme X7900を選択したXPS M1730では、BIOSの「Performance」項目でオーバークロックが設定できる「CPU Overclock Support」メニューが登場する。デルの説明によると、工場出荷時には定格動作に設定されているが、BIOSで用意されているオーバークロック設定をユーザーが選択してもデルのサポート対象に含まれるとしている。

 なお、Core 2 Duoを組み込んだXPS M1730では、このメニューがBIOSで表示されない。今回、評価用に試用したXPS M1730も(なぜかBTOで選択できない)Core 2 Duo T7300を搭載していたため、BIOSにCPU Overclick Supportが表示されなかった。当然、ユーザーが組み込んだツールでオーバークロック設定した場合はサポート対象外となる。

製品発表会で展示されていたCore 2 Extreme X7800を搭載したXPS M1730(ただし、BTOでこのCPUは選択できない)のBIOSで表示された「CPU Overclock Support」メニュー。最高3.2GHzまでの設定が用意されている
こちらは、評価機のBIOS。CPUにCore 2 Duoを搭載するXPS M1730では、「Performance」にCPUのクロックを設定できるメニュー自体が表示されない

ノートPCの最強グラフィックス構成が標準で

 フォトレビューでも紹介されているように、XPS M1730では、BTOでSSDやBlu-ray Discドライブが用意されるなど、選択できるスペックがXPS M1710から格段に強化された。その中で、特に注目したいのが、NVIDIAのノートPC向けGPUの最上位モデルとなる「GeForce 8700M GT」を2つ内蔵して、NVIDIA SLIが標準で構築されていることだ(さらに、物理演算ユニット「AGEIA PhysX」がBTOで選択できる)。ちなみに、現時点で用意されているグラフィックス構成は、「GeForce 8700M GTによるNVIDIA SLI構成」のみとなっているため、「私はゲームをしないからGPUは1つでいい」「私は統合型チップセットに組み込まれたグラフィックスコアで十分」という選択はできない。

 GeForce 8700M GTは、NVIDIAの最新世代「GeForce 8シリーズ」のノートPC向けモデルで、デスクトップPC向けラインアップと同様に、Pixel Sheder、Vertex Shaderそれぞれの負荷に合わせて処理を動的に割り当てることができる「統合型シェーダユニット」を採用したDirectX 10対応のGPUだ。NVIDIAが明らかにしているGeForce 8700M GTの定格スペックは、コアクロック625MHz、メモリクロック800MHz、シェーダエンジン動作クロック1250MHz。統合型シェーダは32ユニットを内蔵する。

 このスペックだけを見ると、コアクロックで最上位モデルのGeForce 8800 Ultraを上回り、シェーダエンジンクロックと内蔵するシェーダユニットの数はミドルレンジのGeForce 8600 GTに匹敵するものの、メモリクロックはバリュークラスのGeForce 8500 GT相当となる。実際にノートPCへ搭載された場合のクロックはベンダーが自由に設定できることになっているが、XPS M1730ではすべて定格になっていた。

 なお、スペック表で示されるグラフィックスメモリの容量として「512Mバイト」という値がアピールされているが、これば、NVIDIA SLI構成における“トータル”の容量であって、グラフィックス処理としてソフト側からみた場合は、GPU1つあたりに割り当てられている「256Mバイト」だけになるので注意しておきたい。

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