XPSノートのSLIパワーに驚く!──デル「XPS M1730」(2/2 ページ)

» 2007年10月18日 11時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
前のページへ 1|2       

システムが非力でも“SLI”ならゲームは動く

 先日のフォトレビューでも予告したように、このレビューでは、XPS M1730の強力なパフォーマンスを検証することになっていた。しかし、評価機に搭載されていたCPUが「Core 2 Duo T7300」(動作クロック2.0GHz)、メモリ容量も1Gバイトと、BTOで選べる最小構成以下いう状況であったため、この記事では、GeForce 8700 GTのNVIDIA SLIによる、現時点のノートPCにおける最強の3D性能についてのみ紹介する。フルスペック構成におけるXPS M1730のトータル性能は、オーバークロック動作も含めて後日掲載する予定だ。

 XPS M1730では、OSにWindows Vista Ultimateが導入されている。“Vista”を導入したシステムでNVIDIA SLIを構築する場合、適用するForceWareのバージョンによって、そのパフォーマンスが大きく変わってくることがある。そのため、できるだけNVIDIAが配布する最新バージョンを適用したいところであるが、デルは、「デルのWebページから入手したドライバを適用した場合だけサポートの対象となる。NVIDIAのWebページから入手したForceWareを適用したシステムはサポートしない」という姿勢をとっている。

「デルから入手できるForceWareはXPS M1730向けにカスタマイズされているため」というのがその理由に挙げられているが、「サポートセンターとできるだけ波風をたてたくない」というユーザーは、NVIDIAがアップデートするタイミングではなく、デルが新しいバージョンをアップロードするまでForceWareの更新を待ったほうが賢明かも知れない。今回の評価では、評価用のXPS M1730に適用されていた「ForceWare 156.61」を用いてパフォーマンスの測定を行っている。

3DMark06 3DMark Score
3DMark06 SM2.0 Score

3DMark06 HDR/SM3.0 Score
3DMark06 Perlin Noise (SM3.0)

3DMark05 3DMark Score
3DMark05 PixelShader

DOOM 3 timedemo
F.E.A.R. Test settings

 今回の評価作業で比較対象としたのは、すでに「イマイタ」レビューで取り上げている、デスクトップPC向けミドルレンジGPUの単体構成だ。CPU(Core 2 Extreme QX6700、動作クロック2.66GHz)やメモリ(DDR2-800MHz/1Gバイト×2)など、システム環境を比べるとXPS M1730は不利であるが、GeForce 8700M GTのパフォーマンスは、ForceWareで単体動作に設定した状態であっても、デスクトップPC向けミドルレンジGPUに負けていない。もちろん、NVIDIA SLI構成におけるパフォーマンスは突出している。

 先ほど紹介したように、XPS M1730では、アプリケーション側から見たグラフィックスメモリの容量が256Mバイトとなるため、搭載する液晶ディスプレイの解像度である1920×1200ドットでフィルタリング設定を有効にした場合、ベンチマークが走らないことがある。そのため、デスクトップPC向けGPUのゲームベンチでは、1920×1200ドットで「4xAA、8xAniso」「8xAA、16xAniso」の条件であったが、XPS M1730ではフィルタリング設定を無効にした状態でベンチマークの測定を行っている。このように測定条件が異なるため、グラフではXPS M1730の測定値だけを並べた。

 実は、この「グラフィックスメモリとして扱えるのは256Mバイト相当」という仕様が、XPS M1730で気になるポイントでもある。1920×1200ドットという高解像度を表示できる17インチワイドの液晶ディスプレイを搭載した「ゲーム重視」のノートPCなのに、グラフィックスメモリのスペックがゲームにおける画質設定を制限してしまうのだ。GeForce 8700M GTの仕様では、512Mバイトのグラフィックスメモリまでサポートしているので、「ゲーム重視」のXPS M1730ならGPUあたり512Mバイトという選択肢を用意すべきではないだろうか。

XPS M1730は「現実的な価格」の構成でも十分な3D性能を発揮する

 GeForce 8700M GTによるNVIDIA SLIは、XPS M1730が持つ1920×1200ドットという高解像度を表示する液晶ディスプレイで(フィルタリング設定を軽くした場合に)最新の3Dゲームを十分動作できるだけのパフォーマンスを発揮する。

 もっとも、システム構成が製品版とかなり異なるので、今回の比較は非常にアバウトな参考程度の意味しかもたない。しかし、このような非力なシステムでもXPS M1730はゲーム重視のノートPCに恥じない、強力な3D性能を見せてくれた。フォトレビューの最後に紹介されているように、内部構成を最もハイスペックにした場合、その価格は90万円を軽く超えてしまうが、より現実的な20万円台後半で可能となる構成でも、ここで示した結果を上回るのは間違いないはずだ。

関連キーワード

Dell | ノートPC | GeForce | NVIDIA | LED | Windows Vista | DirectX


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  6. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  7. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  8. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  9. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  10. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー